「蜆千より法螺貝一つ」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
蜆千より法螺貝一つ
【読み方】
しじみせんよりほらがいひとつ
【意味】
役に立たないものがたくさんあるより、役に立つものが一つだけあった方が良い。
なるほど、それは「量より質」ってことやな!蜆の貝はいっぱいあっても、音も出せへんし、あんまり役に立たん。でも法螺貝は一つでも、きれいな音を出してくれるからな。
だから、「たくさん持ってるからええ」ってわけじゃないんやな。大事なのは、そのものがどれだけ役に立つかってことやね。
【語源・由来】
蜆の貝殻を多く集めても、法螺貝のように音は出ないということから。
【類義語】
・雀の千声鶴の一声
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「蜆千より法螺貝一つ」の解説
カンタン!解説
「蜆貝で海を量る」っていうことわざはね、とても小さいもので、すごく大きなものを測ろうとしているけど、それは絶対に無理だよね、っていう意味を持っているんだ。
「蜆貝」っていうのは、ちっぴらっとした小さな貝のことを指していて、「海」はものすごく広くて大きな水の広がりを表しているよ。だから、小さな貝の殻で、その巨大な海の水を全部量ろうとしても、そりゃ絶対に無理だよね。
この言葉は、自分の力や能力を考えずに、とても大きなことをしようとしている状態や、とても難しい問題を解決しようとしているけど、それはとうてい無理だよ、っていう状況を表しているんだ。
例えば、「小学生が大学の試験を受ける」みたいな、レベルが合っていない状況や、「一人で宇宙ロケットを作る」みたいな、とても大きな仕事を一人でやろうとしている状況を指して使う言葉なんだよ。
だから、このことわざは、「無理なことは無理だよ」とか「自分の力を正しく理解しよう」って教えてくれる言葉なんだね。
「蜆千より法螺貝一つ」の使い方
助っ人をたくさん呼んできたよ。
蜆千より法螺貝一つよ。使えない人をどんなに集めても変わらないわ。もしかしたら余計に手間がかかるかも。
仕事は多勢多勢旨い物は小勢っていうから役に立つって。
不安がっている暇もないわ。とにかくやってみましょう。
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「蜆千より法螺貝一つ」の例文
- 使えない安物をたくさん買うより、良いものを一つ買った方が良い。蜆千より法螺貝一つという。
- 蜆千より法螺貝一つというから、10人雇用するよりエース級の社員を1人雇用した方が会社のためになる。
- たくさんの鶏を育てるより、金の卵を産む鶏を一羽育てた方が蜆千より法螺貝一つだ。
- この万能グッズ一つあればたくさんの道具を買いそろえる必要はない。蜆千より法螺貝一つですよ奥さん。
- 蜆千より法螺貝一つだから、着回しがきく服を買えばたくさん買う必要はない。
蜆の貝がいくらあっても、法螺貝のように音を出すことはできないからね。