「知って問うは礼なり」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
知って問うは礼なり
【読み方】
しってとうはれいなり
【意味】
既知のことでも丁寧に尋ね慎重に行うのが礼儀だということ。
自分一人で判断せんと、ちゃんと他人の意見も聞いて、尊重するってことが大事やな。
【出典】
「論語」
【故事】
孔子が役人として初めて君主の霊廟に詣でた時、儀礼について係の者に一つずつ尋ねた。それをある人が「孔子はこれでも礼の学者といえるのか」と言った。これを聞いて孔子は「一つ一つたずねる、そのように慎重にすることがすなわち礼だ」と言ったという故事から。
「知って問うは礼なり」の解説
「知って問うは礼なり」っていう言葉は、「自分がもう知っていることでも、その分野の専門家や先輩に意見を聞くのは、礼儀正しいことだよ」という意味を持っているんだ。
この言葉は、中国の古い書物『論語』から来ていて、知識を持っている人でも、謙虚な態度で他人に意見を聞くことが大切だと教えてくれているんだよ。
例えば、学校で勉強しているときに、もし自分がその問題の答えを知っていても、先生に質問することで、より深い理解を得ることができたり、新しい視点を学ぶことができるんだ。
また、仕事でも、自分が経験豊かであっても、他の人の意見を聞くことで、より良い結果を得ることができたり、チーム全体の協力がスムーズになったりすることがあるよね。
だから、「知って問うは礼なり」っていう言葉は、自分が知っていることを自慢するのではなく、謙虚な態度で他人の意見を聞くことの大切さを教えてくれる言葉なんだ。これは、人とのコミュニケーションを円滑にし、より良い結果を得るための大切な姿勢なんだよ。
「知って問うは礼なり」の使い方
「知って問うは礼なり」の例文
- 知って問うは礼なりというから、その道の専門家に質問する。
- 知っていることでも知って問うは礼なりといったものだが、今はAIに質問する時代になった。
- 一応知っているが、知って問うは礼なりだからと質問したら「そんなことも勉強しないで取材に来たのか。出直してこい」と怒られた。
- 専門家は自分の知識を披露したいものだし、知って問うは礼なりというから、どんどん質問する。
- 知ったかぶりはよくないので、知って問うは礼なりのごとくそれとなく人に聞いて知識を確実なものにした方が良い。