「須弥山と丈競べ」の意味
【ことわざ】
須弥山と丈競べ
【読み方】
しゅみせんとたけくらべ
【意味】
比べものにならないこと。
全く違うレベルのものを比べても、何の意味もないってことや。比較対象を選ぶときには、その適切さを考える必要があるんやね。
「須弥山と丈競べ」の解説
「須弥山と丈競べ」ということわざは、比較にならないほどの大きな差を表しているんだよ。ここで「須弥山」とは、仏教の教えによると世界の中心にそびえ立つ非常に高い山を意味していて、その山の上には帝釈天の宮殿があるとされているんだ。
この表現は、例えば非常に高い山と普通の人の背丈を比べるような、全く異なる次元のものを比較することの無意味さや、比較が成り立たないほどの大きな差を示しているんだね。つまり、比べること自体が不適切なほど、相違が大きいことを表している言葉なんだよ。
たとえば、非常に経験豊富な専門家と初心者を比較することや、巨大な企業と小さなスタートアップを比較することなどが「須弥山と丈競べ」の例に当てはまるね。このことわざは、比較する対象があまりにも異なる場合、その比較が意味を成さないことを示しているんだ。
「須弥山と丈競べ」の使い方
「須弥山と丈競べ」の例文
- 日本の技術力は高いのに給与が伴わず、世界の給与水準とは須弥山と丈競べになりつつある。
- 運動神経が良いと言っても、オリンピック選手の運動能力とは須弥山と丈競べだ。
- 初期のころの作品と今の作品では天と地くらいの差があり、須弥山と丈競べでまるで別人の作品のようだ。
- 僕の方がピアノ歴が長いのに、生まれ持っての才能がある彼の演奏とは須弥山と丈競べで悔しい。
- 上には上がいて須弥山と丈競べだから、あまり上は見ないようにしている。
非常に大きなものと小さなものを比較することの不合理さや、比較対象として全く異なるレベルにあることを示しているんだね。