「室に入りて矛を操る」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
室に入りて矛を操る
【読み方】
しつにいりてほこをとる
【意味】
他人の部屋に入り込み、そこの武器をとってその持ち主を攻撃する。相手の議論を逆用して相手を攻撃することのたとえ。
「矛」は、両刃の剣に長い柄をつけた武器。
ほほう、つまり相手の「土俵」に乗って戦うってことやな。相手の言葉や論点を上手に使うことで、相手を攻撃するのが得意な人もおるわな。
でも、それができるようになるには、相手の話をよく聞いて理解することが大切やね。
【出典】
「後漢書」
【故事】
中国、後漢の何休が「春秋」の研究所を著したとき、後輩の鄭玄がその本に反駁を加えた書物を著したので、何休は「吾が室に入り吾が矛を操り、以て我を伐つのか」と嘆いたという。
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「室に入りて矛を操る」の解説
カンタン!解説
「室に入りて矛を操る」は、「後漢書」鄭玄伝から来ている言葉で、「他人の部屋に入って、そこにある武器を取って、その家の人を攻撃する」という意味だよ。これをたとえ話として使うときは、「相手の言っていることを使って、その人自身を攻撃する」という状況を表しているんだ。
例えば、誰かが「勉強は大切だよ」と言ったとするね。でも、その人自身が全然勉強していなかったとしたら、「でも、あなた自身勉強していないじゃないか」と言ってその人を攻撃することが「室に入りて矛を操る」っていう状況なんだよ。
この言葉を使うときは、相手の言葉や行動の矛盾を指摘して攻撃するという意味があるから、ちょっと厳しい言い方になることが多いね。だから、使うときは相手の気持ちを考えながら、上手にコミュニケーションを取るようにしようね。
「室に入りて矛を操る」の使い方
彼と口喧嘩するとかなわないよ。
室に入りて矛を操ればいいのよ。
彼の言い分を逆手に取るの?
慣れれば簡単よ。うまく言い負かすことができると思うわ。
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「室に入りて矛を操る」の例文
- 会社側の主張を利用して、室に入りて矛を操り自分の思い通りの結果にする。
- 自分にとって不利な状況だったが、室に入りて矛を操ることで大逆転する。
- 機転を利かせ室に入りて矛を操り、自分にとって有利な状況を作り出す。
- 背水の陣だったが、その状況を利用して室に入りて矛を操り好転させる。
- 室に入りて矛を操り、今のところ負けなしの弁護士となった。
もっと広く解釈すると、相手の論点や言葉を利用して、相手を論破するという意味にもなるんだ。