「勝者の用うる所は敗者の棋なり」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
勝者の用うる所は敗者の棋なり
【読み方】
しょうしゃのもちうるところははいしゃのきなり
【意味】
同じものでもそれを使う人の手腕次第で成功したり失敗したりする。
「棋」は、碁石や将棋の駒など勝負を競う娯楽用具。
【語源・由来】
将棋や囲碁で勝者も敗者も同じ棋を用いて勝負し、棋の用い方で勝敗が決まるということから。
「勝者の用うる所は敗者の棋なり」という言葉は、同じものや同じ戦略でも、それを使う人の能力や方法によって、成功したり失敗したりすることを示しているんだ。
なるほどね、それは面白いたとえやね。つまり、「同じ方法でも、それを使う人の能力によって、結果が大きく変わる」ということやな。物事の成否は、その手段をどう使うかによって決まるってことやね。
同じ手段でも、使い手によって成功にも失敗にもなるってことを示してるんや。
「新五代史」
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「勝者の用うる所は敗者の棋なり」の解説
カンタン!解説
「勝者の用うる所は敗者の棋なり」という言葉は、同じものを使っていても、それをどのように使うかによって成功したり失敗したりすることを意味しているんだよ。この表現は、特に将棋の駒を例にとって、勝者が活用した駒が実は敗者から取った駒であることを指摘しているんだね。
このことわざは、物事の成功は使用される道具そのものよりも、それを使う人の技量や戦略によって大きく左右されるという考えを示しているよ。たとえば、将棋で駒をうまく使えば勝利につながるが、同じ駒を使いながら戦略が劣っていれば敗北する、という状況が「勝者の用うる所は敗者の棋なり」と表現されることがあるんだ。
この言葉は、単に良い道具や条件を持っているだけではなく、それをどのように扱うかが重要であるというメッセージを伝えているんだよ。成功への鍵は、持っているリソースをいかに効果的に活用するかにあるということを教えてくれているんだね。道具や環境よりも、戦略や技術が重要であるという教訓が含まれているんだ。
「勝者の用うる所は敗者の棋なり」の使い方
この工具は使いにくいな。
そうかしら。ちょっと貸してよ。ちょちょいのちょい。
勝者の用うる所は敗者の棋なりだね。
何でも道具のせいにしちゃだめよ。
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「勝者の用うる所は敗者の棋なり」の例文
- 高い筆を買えば良い文字が書けるわけではない。勝者の用うる所は敗者の棋なりといい、すべては腕次第だ。
- 同じものを与えられて使っているのに、何でこんなに差がつくんだろう。勝者の用うる所は敗者の棋なりというやつかな。
- 勝者の用うる所は敗者の棋なりというから、上司の手腕次第で部下の成果は変わる。
- 同じ材料なのに、バリスタがいれたカフェラテの泡はきめが細かくすぐに消えない。勝者の用うる所は敗者の棋なりだな。
- ChatGPTは人間のように察することができないので、使う人次第で能力が大きく変わり勝者の用うる所は敗者の棋なりといえる。