「章甫を資して越に適く」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
章甫を資して越に適く
【読み方】
しょうほをししてえつにゆく
【意味】
道理にはずれた行為や見当違いなことをすること。所によって必要であったり不必要であったりすること。場違いなこと。
程度の低い者には高尚なことは理解できないことのたとえとしても使う。
「章甫」は、殷代の冠の名。「資す」は、売る。
ほぉ、そういうことかいな。つまり、「場所や状況に合わんものを持っていくのは無駄」ってことやな。適切でない場所に、適切でないものを持っていくのは無駄やってことや。それに、高度なものや考えが、それを理解できない人たちには意味がないってことも言いたいんやな。
状況に合ったものを選ぶことや、相手の理解度を考えることの大切さを教えてくれる言葉や。場所や人によって、必要とされるものは変わるってことやな。
【語源・由来】
章甫の冠を売ろうとして、冠などかぶらない越の国へ行く意味から。
【出典】
「荘子」
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「章甫を資して越に適く」の解説
カンタン!解説
「章甫を資して越に適く」ということわざは、場所や状況に合わない行動や判断をすることを表しているんだ。具体的には、価値のあるもの(章甫の冠)を持って、それが全く必要とされない場所(越の国)へ行くことから来ているんだね。
この言葉は、何かをする際には状況や環境をよく考え、適切な判断をすることの重要性を示しているよ。たとえば、高価で価値のあるものでも、それが必要とされない場所では無価値となる。また、高度な知識や理論が、理解できない人々には役立たないという意味も含まれている。
「章甫を資して越に適く」ということわざは、場所や状況に応じて適切なものを選び、行動することの大切さを教えてくれるんだ。つまり、どんなに良いものやアイデアでも、それが適切な場所や状況で用いられなければ、その価値は生かされないということを示しているんだね。
「章甫を資して越に適く」の使い方
健太くん。章甫を資して越に適くというやつね。
デニムじゃ場違い?
デニムは作業着よ。正装じゃなくてもジャケット着用で来ないとね。
じろじろ見られているなと思っていたらそういうことか。
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「章甫を資して越に適く」の例文
- 愚かな健太くんに仏様のお考えは理解できまい。章甫を資して越に適くだ。
- 売るために牛乳を作っているのに廃棄するのは、章甫を資して越に適くだと思う。
- この国ではネクタイ着用は必須だが、章甫を資して越に適くようにあの国ではネクタイはいらない。
- 彼の考えは道理にはずれていて、章甫を資して越に適くだ。
- 凡人の僕には、章甫を資して越に適くごとく高尚なことは理解できないよ。
また、高度なものや概念が、それを理解できない人々には無用であるという意味も含まれているんだ。