「章甫履に薦く」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
章甫履に薦く
【読み方】
しょうほくつにしく
【意味】
上下が逆になり区別のないこと。賢人をつまらない仕事に使うこと。
人の才能や能力を正しく評価して、それに見合った仕事や役割を与えることの大切さを示してる言葉や。才能ある人を無駄に使わんようにせなあかんってことやな。
【出典】
「賈誼」の「弔屈原文」
頭にかぶるものを靴にしてはくことから。
「章甫履に薦く」の解説
「章甫履に薦く」という表現は、本来なら頭にかぶるべき高貴な冠(章甫)を、靴(履)として使うことから来ていて、有能な人物を適切でない、つまらない仕事に使うことをたとえているんだ。
この言葉は、人や物事がその価値や能力に見合った場所や役割に就かない状況を指しているんだね。例えば、非常に有能な人が低い地位や重要でない仕事に就いている場合、その人の才能や能力が十分に活かされていないということを表している。
「章甫履に薦く」という表現は、物事や人の価値を正しく認識し、適切な位置に置くことの重要性を教えてくれるんだ。つまり、人々の才能や能力を適切に評価し、それに見合った役割や仕事に就けるようにすることが大切だということを示しているんだね。
「章甫履に薦く」の使い方
「章甫履に薦く」の例文
- 章甫履に薦くような人材配置では会社のためにならない。適材適所であるべきだ。
- 勉強するために大学に行くのに、大学に行くために勉強する日本のシステムは章甫履に薦くごとし。
- 正しい人が貧しさに苦しみ、悪い人が贅沢に暮らすこの世の中は章甫履に薦くようで良くない。
- 優秀な彼の諫言が気に入らないからと、追い出し部屋に異動させるのは章甫履に薦くようなものだ。
- 治安が悪化し、悪人がのさばり善人が物影に隠れて生きていて、章甫履に薦くだ。
有能な人がその能力を発揮できない環境に置かれることの不合理さや無駄を指摘している言葉なんだ。