「蕉鹿の夢」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
蕉鹿の夢
【読み方】
しょうろくのゆめ
【意味】
人生の損得は夢のようにはかない。あきらめがよいこと。
「蕉」は、芭蕉。一説に薪の意。
ほぉ、そうかいな。つまり、「成功も失敗も、夢のようにはかないもんや」ってことやな。人生で起こることは、いつでも変わりゆくものやってことや。そして、時にはあきらめることが、もっと良い結果につながることもあるんやな。
人生の変化を受け入れて、一時的なことに一喜一憂せんことが大事やってことを教えてくれる言葉や。物事は常に変わるものやから、それに流されすぎずにいることが大切やな。
【出典】
「列子」
【故事】
昔、鄭の国の人が捕らえた鹿を堀に隠し芭蕉の葉で覆った。そのうち隠した場所を忘れ、あれは夢だったとあきらめたという故事から。
【類義語】
・胡蝶の夢
・荘周の夢
・世に処るは大夢の若し
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「蕉鹿の夢」の解説
カンタン!解説
「蕉鹿の夢」という表現は、成功や失敗が夢のように儚いものであることをたとえているんだ。また、あきらめが良いことを示すたとえとしても使われる。この表現は、中国春秋時代の故事に由来している。
故事によると、鄭の国の人が鹿を仕留め、その鹿を芭蕉(蕉)の葉で覆って隠した。しかし、その人は後に隠した場所を忘れてしまい、鹿を仕留めたこと自体が夢だったのかもしれないと思い、諦めたという話なんだ。
この故事から生まれた「蕉鹿の夢」という表現は、人生における出来事や経験が、時には夢のように現実と区別がつかないほど不確かであること、そして時にはある状況を受け入れて前に進むことの大切さを教えてくれるんだ。つまり、人生の出来事は一時的であり、変化しやすいということ、そして時には現実を受け入れて新たな道を進むことが重要であるという教えなんだね。
「蕉鹿の夢」の使い方
健太くん。あの学校を目指すんじゃなかったの?
ああー。諦めたよ。分不相応だよね。
蕉鹿の夢ね。
人生短いし諦めが肝心。気持ちを切り替えて次の目標に向かってがんばるよ。
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「蕉鹿の夢」の例文
- 株でもうけた損をしたと一喜一憂しているが、蕉鹿の夢だ。
- 成功も失敗も蕉鹿の夢だと、きっぱりあきらめる。
- 人生前に進むために蕉鹿の夢の姿勢が大事だ。
- 誰かの評価に左右されない自己肯定感高めの健太くんは、蕉鹿の夢というようにあきらめがよい。
- 人生の成否は蕉鹿の夢ではかないものだから、執着してもしょうがないとあきらめる。
また、あきらめることが時には良いという教訓も含んでいるんだ。