「上医は国を医す」の意味(出典)
【ことわざ】
上医は国を医す
【読み方】
じょういはくにをいやす
【意味】
優秀な医師は国の病である戦乱や弊風などを治すべきで、人の病を治すのは二の次である。
個人レベルを超えて、より大きな規模での貢献を目指すんや。医者の役割が個人の健康だけでなく、社会全体の健康や平和にも及ぶってことを示してる言葉やね。医術の理想として高い目標を掲げてるんやな。
【出典】
「国語」
「上医は国を医す」の解説
「上医は国を医す」という言葉は、最も優れた医者の役割は国家レベルの問題、例えば戦乱や社会の弊害など「国の疾病」を治療することにあるという意味を持っているんだ。この言葉は、個人の病気を治療することも大切だが、それ以上に、社会全体の健康や福祉を改善することが、真の医者の役割だと教えてくれているんだね。
この考え方は、医者の仕事が単に病気の治療にとどまらず、社会全体の健康を守り、改善することにも焦点を当てるべきだということを示しているんだ。たとえば、公衆衛生の向上、疫病の予防、社会の不平等や貧困などの問題に対処することも、医者の重要な役割の一つとされているよ。
「上医は国を医す」という言葉は、医療の視野を広げ、個人の健康だけでなく社会全体の健康にも貢献することの重要性を強調しているんだ。これは、医療の目的が社会全体の幸福と健康を追求することにあるという哲学的な考え方を表しているんだね。
「上医は国を医す」の使い方
「上医は国を医す」の例文
- 聖人は未病を治し上医は国を医すという。この国には聖人も上医もいないのか。
- 上医は国を医すというので、政府が指揮をとって医学部の門戸を開放し優秀な医師を育てるべきだ。
- 上医は国を医すというがこの国の病巣は根深く手強い。
- 戦争中のあの国に医師を派遣し、上医は国を医すのように大統領の首をすげかえてきてほしい。
- 上医は国を医すというが、国が穏やかになれば国民の生活が安定し病が減るものだ。