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【推輓】の意味と使い方や例文(出典・語源由来・類義語)

推輓

「推輓」の意味(出典・語源由来・類義語)

意味【ことわざ】
推輓

「輓」は、「挽」とも書く。
【読み方】
すいばん

【意味】
人をある地位や役職に引き立て推薦すること。

「推」は、後ろからおす意。「輓」は、前から引く意。
ことわざ博士
「推輓」という言葉は、人を特定の地位や役職に推薦する、あるいは昇進させる行為を指すんだよ。

この言葉は、他人の能力や適性を評価し、その人を適切な位置に引き上げることの重要性を表しているんだね。

助手ねこ
そうか、つまり人を昇進させたり、いいポジションに推薦することやな。能力ある人を適切な場所に置くことの大切さを示してるんやね。

これは、適材適所ってことを教えてくれる言葉やな。人の才能や努力をきちんと評価して、それに見合った位置を与えることの重要性を示してるわ。

【出典】
韓愈かんゆ」-「柳子厚墓誌銘りゅうしこうぼしめい

【語源・由来】
車を押したり引いたりする意から。

【類義語】
孔雀くじゃくは羽ゆえに人に捕らる
麝香じゃこうへそ故命をとらるる

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「推輓」の解説

カンタン!解説
解説

この言葉、「推輓」というのはね、昔の中国の話から来ているんだよ。春秋時代に衛国という国で反乱が起きて、王様が国を逃げ出さなくちゃいけなくなった時の話なんだ。

その時、王様の二人の弟が、王様をすごく助けたんだ。一人は車を後ろから押して、もう一人は前から引いて、王様を安全な場所へ連れて行ったんだよ。これを見た別の国の人が、「あの二人の弟が王様の車を押したり引いたりしている限り、王様はきっとまた国に戻ってこれるだろう」と言ったんだ。

この話から、「推輓」という言葉が生まれて、誰かを支援して、役職や地位に上げることを意味するようになったんだよ。たとえば、学校でクラスの代表を決める時、友達を推薦して、その友達が代表になるのを助けるようなことが「推輓」に当たるんだね。

このことわざは、人を助けて、その人が良い地位につけるようにすることの大切さを教えてくれるんだよ。

「推輓」の使い方

健太
ともこちゃんは前生徒会長の推輓で生徒会長になったんだよね。
ともこ
君にしか任せられないって言われたの。
健太
生徒会長から能力を買われるとはすごいね。
ともこ
彼が在任中も陰ながら支えていたからね。
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「推輓」の例文

例文
  1. 彼は社長の推輓で出世した。
  2. あの異例の人事には、部長の推輓があったようだ。
  3. 学歴に関わらず、優秀な人材を推輓する。
  4. 社員の中に逸材を見つけたので、推輓し重用する。
  5. 会長の推輓で昇格した彼を妬む声は多い。




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