「枘鑿相容れず」の意味（語源由来・出典・類義語）
【ことわざ】
枘鑿相容れず
【読み方】
ぜいさくあいいれず
【意味】
物事がくい違っていて合わないことのたとえ。
「枘」は、木を組み合わせるときに、一方の材木の端につくる突起物。ほぞ。「鑿」は、ほぞを入れる穴。
「枘鑿相容れず」ということわざは、枘と鑿がうまく合わないことから、物事が互いに合わない、つまり、意見や考えが食い違っていて調和しない状況を表しているんだよ。
なるほど、それでいうと、木工の道具であるほぞとのみが合わんように、二つのものや考えがうまくかみ合わへんってことやな。
意見がバッティングして、なかなか一緒にならへん状況を言うんやね。まるで、合うべきピースがちゃうような感じやな。
【語源・由来】
四角いほぞは丸い穴にはうまくおさまらない意から。
【出典】
「史記」
【類義語】
・円鑿方枘
・円孔方木
・丸い器に角の蓋
・方円相蓋わず曲直相入らず
【スポンサーリンク】
「枘鑿相容れず」の解説
カンタン！解説
「枘鑿相容れず」ということわざは、二つの物事がうまく合わない、食い違っている状態を表すために使われるんだ。この表現の由来は、木工で使われる枘（ほぞ）と鑿（のみ）という道具から来ているんだよ。枘は突起部分、鑿はそれを切り取るための道具で、もし枘と鑿のサイズが合わなければ、二つはうまく機能しないんだ。
たとえば、二人の人が意見が合わずに議論が平行線をたどるときや、二つの異なるアイデアや方針が互いに合わずに対立するときに、このことわざを使うんだよ。また、互いに相容れない性格の人たちが一緒に仕事をしようとしてもうまくいかないといった状況にも当てはまるんだね。
「枘鑿相容れず」は、ただ単に違いがあるというだけでなく、その違いが互いに調和や一致を見出すことが難しい状況を表しているんだ。これは、互いに合わせることが重要である一方で、どうしても合わない場合があるという現実を教えてくれているんだよ。
「枘鑿相容れず」の使い方
今日はともこちゃんと意見が枘鑿相容れずだね。
健太くんとは考え方が違うから、枘鑿相容れずなことが多いわよ。
そうだっけ？いつもはもっと話し合いがスムーズじゃなかった？
それは私が我慢して折れているからよ。
【スポンサーリンク】
「枘鑿相容れず」の例文
- 夫婦間で子供の教育方針に関して枘鑿相容れず、離婚騒動に発展した。
- 枘鑿相容れず喧嘩になりかけたが、話し合いの結果意見が一致した。
- 認識が枘鑿相容れずミスにつながった。
- 彼らの言っていることが枘鑿相容れず、どちらかが嘘をついているようだ。
- 彼らの心は枘鑿相容れず破局となった。
著書
posted with カエレバ
逆引き検索
