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「糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず
【読み方】
そうこうにだにあかざるものはりょうにくをつとめず
【意味】
差し迫った問題がありながら高望みをするものはいない。
貧しくて粗末な食べ物もしっかりと食べられない状況の人は、高級な食べ物を食べようとは思わないってことを言っているんやで。
【語源・由来】
貧しく酒粕や糠のような粗末な食べ物さえ十分に食べられないものは、上等な米や肉を食べようとは思わないという意から。
【出典】
「韓非子」
「糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず」の解説
「糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず」ということわざは、日々の生活に困窮している人々が、豪華で高価なものを求めることはないという意味を持っているんだよ。ここでの「糟糠」は酒粕やぬかのような粗末な食べ物を指し、「梁肉」は上等な米や肉といった豪華な食べ物を意味しているんだね。
このことわざは、身近で切迫した問題や基本的なニーズが満たされていない状態で、より高級なものや実現不可能な欲求を追い求めることはしないということを示しているんだ。例えば、日々の食事に困っている人が、豪華な料理や高価な食材に目を向けることは通常ないということなんだよ。
この言葉は、現実的なニーズと欲望のバランスについての教訓を含んでいるんだね。基本的な生活ニーズが満たされていない状況で、より高いレベルの欲望や贅沢を求めることは現実離れしているということなんだ。また、このことわざは、生活の基本的な側面に焦点を当て、より大きな欲望や目標に進む前にまずは基本的なニーズを満たすことの重要性を教えてくれるんだよ。
「糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず」の使い方
「糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず」の例文
- 糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めずというから、高望みをする人は恵まれた人なのだろう。
- 飲み水ですら手に入りにくいアフリカの人は、糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めずジュースがほしいなんて思わない。枯れない井戸さえそばにあれば良いと思っているはず。
- 糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めずというから、被災者の需要に応じた生活に直結した物資を送らないと救いにはならない。
- 健太くんは就職活動をせず漢検等資格試験取得にはまっている。糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めずというけど、まずは生活のために内定獲得が先だろうに。
- その国は流行り病で5歳まで生きられない子が世界一多く、糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めずというように、他の何よりもワクチンを切実に求めている。