「粟の枇有るが若し」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
粟の枇有るが若し
【読み方】
ぞくのひあるがごとし
【意味】
良いものの中に悪いものが混ざっていること。
これは、物事をよく見極めることの大切さや、表面だけでなく本質も考えることを教えてくれてるんや。見た目に惑わされず、中身を見ることの重要性やな。
【語源・由来】
実の入っているもみの中に実の入っていないしいなが混ざっているようなものだという意から。
【出典】
「書経」
「粟の枇有るが若し」の解説
「粟の枇有るが若し」ということわざは、良いものの中に悪いものが混ざっている状況を指すたとえなんだよ。この表現は、穀物(粟)の中に実の入っていない枇(しいな、すなわち空の穀物の殻)が混じっている状態を例にしているんだね。
「粟」とは、コメ、キビ、アワなどの穀物の総称で、ここでは実の入ったもみ(米の外皮のついた実)を意味しているよ。「枇」は、実が入っていない空の穀物の殻を指していて、このことわざでは、良い穀物の中に価値のない空の殻が混ざっている状況を表しているんだ。
この言葉は、全体的には良いものの中にも、価値のないものや悪いものが混ざっている可能性があることを示しているよ。また、このことわざは、何事も細かく吟味し、全体を見て判断することの重要性を教えてくれるんだね。この言葉は、表面的には良いように見えるものの中にも、価値のないものが含まれている可能性を示唆しており、物事を正確に評価するためには詳細な検討が必要であるというメッセージを伝えているんだ。
「粟の枇有るが若し」の使い方
「粟の枇有るが若し」の例文
- 入学試験でふるいにかけても、粟の枇有るが若しとなることがある。
- 粟の枇有るが若しでは、せっかくの良いものの評価も下がる。劣等生はこの学校から排除せよ。
- 穏やかで品の良い町だが、粟の枇有るが若しで稀に風紀を乱すものがいる。
- 最終審査まで残った作品の中に、粟の枇有るが若し、受賞にふさわしくない作品が混ざっているようだが何故だ。
- 粟の枇有るが若しだと悪い人間はより際立つ。
表面上は良さそうに見えても中身が伴わないものが含まれていることを指摘しているんだ。