「大廈の材は一丘の木に非ず」の意味(出典)
【ことわざ】
大廈の材は一丘の木に非ず
【読み方】
たいかのざいはいっきゅうのきにあらず
【意味】
大きな建物は、一つの山の木だけでできないように、大事業は大勢の力が必要で決して一人だけの力でできるものではない。
一人ひとりが協力して力を合わせないと、大きなことは成し遂げられへんねんてな。これは、チームワークや協力の大切さを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「王褒」の「四子講徳論」
「大廈の材は一丘の木に非ず」の解説
「大廈の材は一丘の木に非ず」ということわざは、王褒の「四子講徳論」に由来し、大きな建物(大廈)を建てるには一つの山や丘の木だけでは足りないという意味のたとえ話なんだ。
このことわざは、一つの大きなプロジェクトや事業を成し遂げるためには、多くの人々の努力や多様な資源が必要だということを示しているんだ。大きな建物を建てるには、多くの木材が必要であり、それは多様な場所から集めなければならない。これは比喩として、大きな事業や目標を達成するためには、一人の力ではなく、多くの人々の協力や様々な資源が必要であることを示しているんだ。
このことわざは、大きな成功や成果は個人の努力だけでなく、チームワークや共同作業、多様な才能や資源の結集によって達成されるという重要な教訓を私たちに教えてくれるんだよ。それは、どんなに才能がある人でも、全てのことを一人で成し遂げることは難しく、協力や他者のサポートが成功への道を切り開くということを示しているんだね。大きな建物が多くの木で建てられるように、大きな事業や目標も多くの人々の力によって成し遂げられるということを強調しているんだ。
「大廈の材は一丘の木に非ず」の使い方
「大廈の材は一丘の木に非ず」の例文
- 僕だけの力じゃ無理でした。大廈の材は一丘の木に非ずというけれども、みんなの支えがあったから成功できたのでみんなの成果であり、みんな評価されるべきです。
- 権力があっても首相一人では何もできない。大廈の材は一丘の木に非ずのごとく、多くの政治家や役人の協力がなければ何も成し遂げることはできない。
- 「人」という字は人間同士が支え合っている絵を表すとも言われているが、大廈の材は一丘の木に非ずといい、誰かの支えがなければ大きなことは成就できないものだ。
- 自分一人で受験戦争を戦い抜いたと誤解してはいけない。大廈の材は一丘の木に非ずで、家族や先生の支えがあったはずだ。
- 彼はすべて自分の手柄にしてしまったが、大廈の材は一丘の木に非ずというように、陰で多くの人の力があったからこその手柄なんだけどな。
つまり、大きな目標や重要なプロジェクトを達成するには、多くの人の力が必要であり、一人だけではできないことなんだ。