「叩かれた夜は寝やすい」の意味(対義語)
【ことわざ】
叩かれた夜は寝やすい
【読み方】
たたかれたよるはねやすい
【意味】
人に害を与えて後悔する夜は眠れないが、害を与えられた方は安らかでいられる。加害者になるよりも被害者の方が気楽だということ。
自分から害を出すんやなくて、受け入れることで、心が清らかになるってことやね。いっそうのこと、害を受けた方が気持ちが楽になるって、なんか不思議な話やな。
【対義語】
・人を叩いた夜は寝られぬ
「叩かれた夜は寝やすい」の解説
「叩かれた夜は寝やすい」ということわざは、他の人に何か悪いことをするよりも、自分が悪いことをされた方が、心が楽で、ぐっすり眠れるっていう意味なんだよ。人を傷つけたり、困らせたりすると、夜になってもそのことを考えて後悔して眠れなくなることがあるけど、自分が叩かれたり傷つけられたりしても、悪いことをしたわけじゃないから、そのような後悔がなくて眠りやすいんだっていうこと。
たとえば、学校で友達とけんかして、自分が怒って強い言葉を使ってしまったら、家に帰ってから「あんなこと言わなきゃよかった」とか「友達を傷つけてしまったかな」と思って、夜中まで後悔して眠れなくなることがあるよね。でも、もし逆に自分が叱られたり、叩かれたりしても、自分が悪いことをしたわけじゃないから、そんなに気に病むことなく、気持ちよく眠れることが多いんだ。
このことわざは、人に何かをした時の責任や罪悪感と、自分に何かされた時の心の平穏の違いを教えてくれているんだよ。だから、「叩かれた夜は寝やすい」っていうのは、他人に害を与えることの重さと、自分にとっての心の平和の大切さを表しているんだね。
「叩かれた夜は寝やすい」の使い方
「叩かれた夜は寝やすい」の例文
- 理不尽なクレームを言われて嫌な思いをしたが、言った方は一日中イライラしているに違いない。しかし叩かれた夜は寝やすいというように、言われた方は忘れてぐっすり眠ることができる。
- 叩かれた夜は寝やすいというので、相手を傷つけるようなことは絶対に言わない。
- 加害者側は業を背負うことになるし、叩かれた夜は寝やすいというから加害者にならないようにする。加えて、巻き込まれて被害者になることもないように気を付ける。
- 叩いた人の拳も心も無傷ではいられないので、人を叩くようなことはしたくない。叩かれた夜は寝やすいというように、常に安眠したい。
- 被害者より加害者の方が後悔に苛まれるし、地獄行きに近づくし、叩かれた夜は寝やすいものだ。
つまり、自分が悪いことをせずに受け身の立場にいることで、罪悪感や後悔がなく、心が安らぐということを表しているんだ。