「冢に剣を掛く」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
冢に剣を掛く
【読み方】
つかにつるぎをかく
【意味】
友情を忘れないで、信義を重んじること。
墓に剣を掛けるっていうのは、その人を忘れずに、誓いを守るという意味やな。お互いを大切に思う心が大事ってことを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「史記」
【故事】
中国、春秋時代、呉の王子季札が使節として北方の徐を訪れ厚遇を受けた。その時、季札は徐の君主が自分の剣を欲しがっているのに気が付いたが、これからまだ行かなければならない国があるので、帰りに献上しようと思い、そのまま立ち去った。帰途、除を訪れると君主はすでに亡くなっていた。そこで季札は剣を墓のそばの木に掛け、自分の心の約束を果たした。
「冢に剣を掛く」の解説
「冢に剣を掛く」っていうことわざは、友達に対する約束や忠誠をちゃんと守る、友情を大切にするっていう意味なんだよ。
この言葉の出処は、中国の昔の話にあるんだ。「史記」という歴史書に書かれているんだけど、春秋時代の呉の王子、季札という人物が出てくるの。彼はあるとき、北方の国、徐というところに訪れて、その国の王にとても親切にされたんだよ。
その時、季札はその国の王が自分の剣を欲しがっていることに気づいたんだけど、まだ他に訪れなきゃいけない国があったから、帰りにその剣をプレゼントしようと思ったんだ。でも、帰りに徐を訪れた時、その国の王はもう亡くなっていたんだ。
そこで季札は、自分の剣をその王の墓の近くの木に掛けて、自分の約束を果たしたんだよ。それが「冢に剣を掛く」の由来なんだ。
だから、このことわざは、友達に対する約束を忘れないで、忠誠を大切にするっていう意味を持つんだよ。それが「冢に剣を掛く」っていうことわざの意味なんだよ。
「冢に剣を掛く」の使い方
「冢に剣を掛く」の例文
- 友情は宝物だから、冢に剣を掛くよう心がける。
- 冢に剣を掛くと誓っているので、約束を反故にするようなことはしない。
- 彼とした約束げんまんは、今でも有効で冢に剣を掛く。
- 彼は心の友なので、僕は冢に剣を掛く。約束は守り、彼に対する務めを果たす。
- 親友との約束は、冢に剣を掛くように厳守する。