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「歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る
【読み方】
としさむくして、しかるのちにしょうはくのしぼむにおくるることをしる
【意味】
困難に見舞われた時、人の真価がわかるということ。
ほぉ~、だから寒い時期に他の木々が元気なくなっても、松や柏はしっかりとしてるわけやな。
それみたいに、困難な状況や大変な時にこそ、人の強さや本当の価値が見えてくるってことやね。大変な時こそ、本物の人の姿が見えてくるんやな。
【出典】
「論語」
【語源由来】
冬になるとどの木も緑色を失うが、松や柏は変わらず緑のままと気付くことから。
【類義語】
・歳寒の松柏
・疾風に勁草を知る
・道遠くして驥を知る
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「歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る」の解説
カンタン!解説
「歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る」という言葉は、ちょっと難しそうだけど、実はとても分かりやすい意味を持っているんだ。
この言葉の元になっているのは、冬になると、多くの植物が葉を落としてしまう中、松や柏(このてがしわ)は葉を落とさずに緑を保ち続けるっていうことから来ているんだよ。だから、冬が来ると、これらの樹木が他の植物よりも強いことがわかるっていうわけ。
これを人に当てはめると、人の真の価値や能力は、困難な状況や厳しい時期にこそ明らかになる、という意味になるんだ。つまり、どんなに大変な状況でも、その中でしっかりと自分を持ち続ける人が、本当にすごい人ってこと。簡単に言うと、「困難な時にこそ、人の本当の力がわかる」という意味なんだよ。
「歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る」の使い方
彼は本当はすごい人だったんだね。
歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知るっていうわよね。
ハプニングがなかったら、彼のすごさを知らないままだったよ。
ハプニングの時、その人の本性が出るわよね。ハプニングもたまにはいいわね。
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「歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る」の例文
- 景気が悪くなると、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知るようにその人の器が明らかになる。
- 大事件が勃発すると、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知るごとくその人の為人が白日の下にさらされる。
- 普段すましたともこちゃんでも、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知るように、大事があるとパニックになり本性が出る。
- 急にお化けがあらわれると、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知るみたいに
- 歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知るというように、何かが起きた時こそ真の姿を見る人間観察のチャンスだ。
これは、困難な状況でこそ、人の本当の力や価値がわかる、という意味を持つたとえだよ。