「名よりも実」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
名よりも実
【読み方】
なよりもじつ
【意味】
名前や見かけだけのものよりも、中身が優れたものの方が良い。
ほんまの価値や利益をしっかりと見る目を持たなアカンってことやろ。外見や名声だけにとらわれへんで、しっかりと中身を確認するんやな。わかるわかる、このことわざ、深いなぁ。
【類義語】
・名を棄てて実を取る
・名を取るより得を取れ
・花より団子
・論に負けても実を取れ
【対義語】
・得を取るより名を取れ
「名よりも実」の解説
「名よりも実」っていう言葉は、名前や見かけ、つまり、人々がどう思うかとか、人気や有名どころよりも、本当の価値や、そのものが持っている実際の力や利益を大切にするっていう意味だよ。
たとえばね、学校で人気のあるおもちゃがあるとして、それは見た目がかっこよくてみんながほしがってるけど、実際にはすぐ壊れるとか、あまり楽しくないとしたら、それは「名前」だけのものだよね。逆に、あまり知られていないけど、すごく楽しくて、長持ちするおもちゃがあったら、それは「実」があるおもちゃと言えるんだ。
つまり、この言葉は、外見や人気だけを追いかけるのではなく、本当に価値があるもの、中身を大切にしようっていうことを教えてくれているんだよ。だから、外見や名前だけで判断せず、中身や実際の価値をしっかりと見ることが大切だね。
「名よりも実」の使い方
「名よりも実」の例文
- 見かけの良いものが流行っているが、名よりも実で質にこだわりたい。
- 有名な脚本家のドラマというだけで視聴しない。名よりも実だろう。
- 百貨店の商品だから、良い品なわけではない。名よりも実というから、商品で選ぶ。
- ジャケ買いすることが多いが、経験上、名よりも実というように内容で選んだ方が良いということは分かっている。
- 銘柄牛だとおいしそうな気がするが、名よりも実というからブランドには騙されないぞ。
「名よりも実」の文学作品などの用例
だが、師直は容れず、師泰もまた、一笑に附して言った。「公義、名よりは実だよ、当世ではな。向うに二重の腹があるなら、こっちも三重腹になって、幾変化でもして見せるわさ。生き抜いた方がさいごの勝ちというものだ」(吉川英治の私本太平記より)