【ことわざ】
蛞蝓に塩
【読み方】
なめくじにしお
【意味】
蛞蝓に塩をかけると縮んでしまうことから、苦手なものの前で萎縮するたとえ。さらに、すっかりしょげている様子。
【語源・由来】
塩は水分をすいとる性質があるが、塩が水分をすう性質は大変強く、空気の中の水分まですいとってしまうほどである。その塩をかけられるとナメクジは、体の表面に皮膚も毛もないので、体からどんどん水がすいだされてしまう。それで、ナメクジの体も、小さくちぢんでしまう。このような性質から生まれた言葉。ちぢんだナメクジは、その後ほとんどは、元気に回復するが、ひどいときには、死んでしまうこともある。
【類義語】
・青菜に塩
・蛭に塩
【対義語】
ー
【英語訳】
crestfallen
「蛞蝓に塩」の使い方

健太くん、蛞蝓に塩をかけたみたいに肩を落として縮こまってどうした?

ソフトクリームを落としてしまったんだ・・・。

そんなに落ち込まなくても、また買えばいいじゃない。

それが、今ので三個目だったんだ。一個目は、子供にぶつかられ落としたんだ。二個目はカラスに襲われて落としたんだ。三個目は、急に猫が飛び出してきてびっくりして落としたんだよ・・・。
「蛞蝓に塩」の例文
- ともこちゃんに振られた健太くんは、蛞蝓に塩をかけたように落ち込んでいた。
- 100個限定のロールケーキが彼の手前で売り切れたので蛞蝓に塩をかけたようにしょんぼりしていた。
- 彼はテストの点数が予想以上に悪かったようで、蛞蝓に塩をかけたようにうなだれて歩いている。
- 夏祭りで、100回くじびきをしたのに、100回全部はずれだったので蛞蝓に塩をかけたようにがっかりしていた。
- ものすごく続きを楽しみにしていた漫画があるのだが、作者体調不良のためしばらく休載という文字が目に入った瞬間、蛞蝓に塩をかけたように落ち込んでしまった。
- 今日の晩御飯はハンバーグだと思って意気揚々と帰宅したら、父の希望でうどんに変わっていたので蛞蝓に塩をかけたようにがっかりした。