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【箱根知らずの江戸話】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

「箱根知らずの江戸話」の意味(語源由来・類義語)

意味

【ことわざ】
箱根知らずの江戸話

【読み方】
はこねしらずのえどばなし

【意味】
知ったかぶりをして話すこと。

ことわざ博士
「箱根知らずの江戸話」とは、自分が実際には経験していないことを、あたかもよく知っているかのように話す人のことを指す言葉だよ。

経験や知識が不足しているにもかかわらず、得意げに話をする人の振る舞いを風刺するたとえ話なんだね。

助手ねこ
なるほどなあ、つまり、本当はよく知らんのに、知ってるふりをして話すってことやな。学校でも、宿題やっとらんのに先生にバレたくなくて、知ってるふりする子とかおるもんな。

でも、本当のことはいつかばれるし、自分でちゃんと学んで経験するのが一番大事やね。

【語源由来】
関西の人が箱根の山を越えたこともないのに、江戸の話を見てきたように話すことから。

【類義語】
・知らぬ京物語

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「箱根知らずの江戸話」の解説

カンタン!解説
解説

「箱根知らずの江戸話」という表現は、実際には経験や知識がないにもかかわらず、あたかもそのことをよく知っているかのように話すことを意味するたとえ話なんだ。これは、特に江戸時代に箱根を越えたことがない西国の人々が、江戸(現在の東京)のことを知ったかぶって話す様子を描いているんだよ。

箱根は東海道五十三次の一つであり、江戸と西国を結ぶ重要な関所の一つだった。そのため、箱根を越えて江戸に行ったことがある人は、江戸の文化や情報に通じているとされたんだ。逆に、箱根を越えたことがない人が江戸のことを話すとき、その情報はしばしば間違っていたり、誇張されたりしていることが多かったんだ。

このことわざは、自分が直接経験や実際の知識を持っていない事柄について語る際の虚偽や誇張の危険性を警告しているんだ。それは、聞きかじった情報や未確認の知識をもとに話すことの問題点を示しており、正確性や誠実さの重要性を強調しているんだね。このたとえ話は、知識や経験のないことについて話す場合には慎重になるべきだと教えてくれるんだ。

「箱根知らずの江戸話」の使い方

ともこ
健太くん。遅かったわね。
健太
友だちの京都旅行の話を延々聞かされていたんだ。
ともこ
彼は京都に行ったことがないはずよ。
健太
箱根知らずの江戸話だったのか。
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「箱根知らずの江戸話」の例文

例文
  1. どうせすぐにばれるんだから、箱根知らずの江戸話はやめた方が良い。
  2. 詳しい専門家がそばにいたため、健太くんの話が箱根知らずの江戸話とすぐに判明した。
  3. 箱根知らずの江戸話なんかするから、つっこまれて恥をかく。
  4. 知らないものは知らないと、正直に言える方がかっこいい。箱根知らずの江戸話はかっこわるい。
  5. 優秀と思われたいからと箱根知らずの江戸話をするのは、自分で自分を貶める行為だ。




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