【ことわざ】
針の穴から天を覗く
「針の穴から天上を覗く」ともいう。
【読み方】
はりのあなからてんをのぞく
【意味】
少しの知識しかないにも関わらず、大きな問題を解決しようとすることのたとえ。
【語源・由来】
「上方いろはかるた」にある。
針の穴のような小さなところから空を見ても、ほんの一部しか見えないことが由来。
【類義語】
・葦の髄から天井を覗く(よしのずいからてんじょうをのぞく)
・管を以て天を窺う(くだをもっててんをうかがう)
・鍵の穴から天を覗く(かぎのあなからてんをのぞく)
・井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
・遼東の豕(りょうとうのいのこ)
・貝殻で海を量る(かいがらでうみをはかる)
【英語訳】
Seeing the sky through a funnel.
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「針の穴から天を覗く」の使い方
ともこちゃん、先週から生徒会が先生と話し合いを続けているよね。
そうみたいね。とても難しい問題があるみたいだわ。
僕が話し合いに参加して、解決してこようと思っているんだ。
健太くん、針の穴から天を覗くようなことをしても、きっと解決は難しいと思うわ。
「針の穴から天を覗く」の例文
- 君の考えは、針の穴から天を覗くようなものだ。
- 母はなんでも知っているように答えるけれど、針の穴から天を覗くようなものだということには気づいていない。
- 上司が急に会議に割り込んできたけれど、いつも針の穴から天を覗くような意見なので、みんな困っている。
- そのように、針の穴から天を覗くようなやり方では、いつまでも解決は難しい。
- このことについては、父にとっては針の穴から天を覗くようなものだから、任せられない。
「いろはかるた」とは、いろは47文字に「京」の文字を加えた48文字で作られたかるたのこと。
上方(京都)の他に、江戸、大阪、尾張など地域によって異なる。
上方(京都)の他に、江戸、大阪、尾張など地域によって異なる。
まとめ
困っている時には、豊富な知識や経験を持った人に相談したいと思うのではないでしょうか。
自分では知っているつもりになっていても、針の穴から天を覗くようなことになってしまっては、助けるどころか迷惑をかけてしまうことになるかもしれません。
そのようにならないためにも、しっかりとした知識を蓄えることが大切ですね。