「馬上に居て之を得」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
馬上に居て之を得
【読み方】
ばじょうにいてこれをう
【意味】
馬に乗り戦って、武力で天下をとること。
武力だけやなく、戦略や指導力も必要やろうし、そのすべてを兼ね備えて天下を得るって、相当な才能が要るやろな。馬上に居て之を得って、まさに武力と勇気、そして統率力を象徴する言葉やね。
【出典】
「史記」
【故事】
中国漢の高祖は、臣の陸賈から「詩経」などの話ばかり聞かされ「自分が天下をとったのは馬上であり、書物を学んで天下をとったわけではない」と言った。すると陸賈は「馬上で天下をとることができるかもしれないが、馬上で天下は治められない」と言ったという。
「馬上に居て之を得」の解説
「馬上に居て之を得」という言葉は、馬に乗っている状態、つまり戦場で戦いをして武力によって天下を取ることを意味しているんだ。これは、「史記」に記された中国の漢の高祖と陸賈の話から来ているんだよ。
話の中で、高祖は自分が天下を取ったのは学問ではなく、実際の戦闘、つまり「馬上」での功績によるものだと述べたんだ。しかし、陸賈は「馬上で天下を取ることはできるかもしれないが、馬上で天下を治めることはできない」と返答した。これは、力や武勇だけでは国を治めることはできず、知恵や学問も必要だという意味を含んでいるんだ。
この言葉は、武力や勇気だけではなく、知識や理解も国を統治するためには重要であるという教訓を伝えているんだ。つまり、実力で何かを得ることはできても、それを長期にわたって保持し、うまく運営するには別の能力が必要だということを示しているんだね。
「馬上に居て之を得」の使い方
「馬上に居て之を得」の例文
- 馬上に居て之を得るために、軍隊の心を一つにする。
- 昔は馬上に居て之を得たが、現代では戦闘機による空中戦がメインだ。
- 馬上に居て之を得れたのはたまたまだ、敵国に、三国志に出てくる軍師みたいな人がいたらかなわなかっただろう。
- 赤兎馬のような馬がいて、乗りこなせる猛者がいれば馬上に居て之を得ることも可能だ。
- 馬上に居て之を得るように、大国が小国を侵略していった。
これは、古代の戦国時代や歴史上の英雄たちが、馬に乗り、武力を駆使して国を治めたり、領土を拡大したりしたことから来ている表現だよ。