「万乗の君」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
万乗の君
【読み方】
ばんじょうのきみ
【意味】
天子。大きな国の君主。
「万乗」は、一万台の兵車。「乗」は、兵車を数える単位。周代の制では兵車一乗には武装した兵が三人、歩卒七十二人、荷物を運ぶもの二十五人の計百人ついたとされ、「万乗」では、百万人の兵力。
「万乗の君」という表現は、非常に強大な国の君主、すなわち天子を意味しているんだよ。
へぇ、そうなんや。つまり「万乗の君」とは、めっちゃ力がある国のトップ、天子のことを言うんやな。一国を支配するほどの大きな力を持ってるってことか。
これは、昔の中国で使われた、皇帝や天子を表す大層な言葉やね。大国の君主って、ものすごい影響力を持ってたんやな。
【出典】
「孟子」
【語源由来】
一万代の兵車を出すことができる意から。
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「万乗の君」の解説
カンタン!解説
「万乗の君」という言葉は、古代中国の表現で、天子や皇帝、つまり大国の君主を指す言葉なんだよ。この言葉の中の「万乗」というのは、非常に多くの戦車を持つという意味で、大きな力と権威を象徴しているんだ。
「一天万乗」というのは、「天」つまり天下、大きな国を治める君主が万の戦車を持つという意味で、非常に強大な権力を持つ君主を指しているんだね。昔の中国では、戦車の数がその国の軍事力を示す重要な指標だったから、万乗の戦車を持つというのは、その国がとても強くて大きな国であることを意味していたんだよ。
だから、「万乗の君」や「一天万乗」という言葉は、大きな国を治める強力な君主、つまり皇帝や天子を表すために使われる言葉なんだね。
「万乗の君」の使い方
ものものしい警備ね。誰か来るの?
万乗の君が来るんだよ。
なるほどー。それなら納得。
万乗の君の命の重さは僕の100倍か、1000倍なんだろうな。
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「万乗の君」の例文
- 万乗の君が来ているらしく、貸し切りで入ることがかなわなかった。
- 万乗の君が暗殺されて、警察はマスコミ対応に大わらわだ。
- お召し列車は、万乗の君のためだけの列車である。
- この和菓子屋は、室町時代から万乗の君に献上してきた。
- 万乗の君が崩御され、多くの国民が涙した。