「糞土の牆は杇るべからず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
糞土の牆は杇るべからず
【読み方】
ふんどのかきはぬるべからず
【意味】
怠け者に何を教えても無駄だということ。
「糞土」は、腐ってボロボロになった土。「牆」は、土塀。
おお、それは厳しい言葉やな。つまり、「ボロボロの壁には新しい塗料を塗っても直らへん」ってことやな。それと同じで、元からやる気がない人にはどんなにいいこと教えても無駄やってことか。
基礎がしっかりしてないと、上からどんどん良いものを足しても意味がないんやね。
【出典】
「論語」
【語源由来】
腐ってボロボロになった土でつくった塀は、しっかりしていないから上塗りすることができないという意から。
【スポンサーリンク】
「糞土の牆は杇るべからず」の解説
カンタン!解説
「糞土の牆は杇るべからず」という言葉は、もともとの基盤がしっかりしていないものには、いくら良いものを加えても意味がないということを教えているんだよ。
このことわざは、文字通りには腐ったりボロボロになった土の塀には、新しい塗り壁をしてもすぐに剥がれてしまうから、上塗りは無駄だという意味だね。たとえば、土の塀がもう古くてボロボロなら、その上に新しい土を塗っても、土はすぐに落ちてしまい、努力が無駄になってしまうんだ。
この言葉は、人にも使われていて、「なまけ者には教育しても無駄だ」という意味で使われることがあるよ。もし人が勉強や仕事に対して元々の意欲や基礎がない場合、いくら良い教育を施しても効果が見られないという考えを表しているんだね。これは、人も物事も、基礎がしっかりしていないと、どんなに良いものを加えても本当の改善は難しいという教えなんだよ。
「糞土の牆は杇るべからず」の使い方
ねえ、昨日の数学の宿題、山田くんに教えてあげた?
うん、教えたんだけど、全然頭に入っていかないみたい。
そうなんだ。山田くんっていつも授業中は寝てるし、宿題もやらないでしょ?
そう、それが問題なんだよね。糞土の牆は杇るべからずって言うし、努力しない人には何を教えても無駄かもね。
【スポンサーリンク】
「糞土の牆は杇るべからず」の例文
- 若い頃から怠け癖がついてしまった彼には、何を教えても無駄だ。まさに糞土の牆は杇るべからずのことわざ通りだ。
- 新しいプロジェクトのリーダーにあの人を選ぶのはどうかと思う。彼のやる気のない態度を見るに、糞土の牆は杇るべからずだろう。
- 彼女に何度説明しても理解しないのは、もしかしたら糞土の牆は杇るべからずということわざが当てはまるのかもしれない。
- 社長は新しいマネージャーに対して厳しい。どんなに努力しても、社長は糞土の牆は杇るべからずと判断した人には期待しないのだ。
- 彼の態度が改まることを期待していたが、結局糞土の牆は杇るべからずで、時間を無駄にしただけだった。
元々の状態が悪ければ、どれだけ努力しても改善が難しいということを教えているんだね。