「転がる石には苔が生えぬ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
転がる石には苔が生えぬ
【読み方】
ころがるいしにはこけがはえぬ
【意味】
①活発な行動をしている人が、常に健康で生き生きしていることのたとえ。
②転職や転居を繰り返す人は、地位も得られず金も貯まらないというたとえ。
どちらの解釈も、その人の価値観や状況に応じて適用できるんやね!
【語源・由来】
同じ場所にとどまらない石には苔が生えないことから転じた言葉。もともと、イギリスのことわざ「A rolling stone gathers no moss.」が由来。イギリスでは「職業や住まいを転々とする人は成功できない」という意味で使われる。反対にアメリカでは「活動的にいつも動き回っている人は能力を錆びつかせない」という意味で用いられる。この違いは、イギリスは保守的、アメリカは改革的な考え方に由来する。
【類義語】
・度々植えかえる木は根が張らない
・使っている鍬は光る
・転石苔を生ぜず
・流れる水は腐らず
・繁昌の地に草生えず
・人通りに草生えず
・淀む水には芥溜まる
・流水腐らず、戸枢螻せず
【英語訳】
A rolling stone gathers no moss.
「転がる石には苔が生えぬ」の解説
「転がる石には苔が生えぬ」っていう英国のことわざは、こんな意味があるよ。
最初の意味は、常に場所や仕事を変えてばかりの人は、しっかりとした地位やお金を築くのが難しいってこと。石がずっと同じ場所にあれば、その上に苔(こけ)が生えるじゃない?でも、石がずっと転がって動いてると、苔が生える場所がない。だから、常に動き回る人は安定したものを手に入れるのが難しいという意味だよ。
でも、このことわざにはもう一つの意味もあるんだ。それは、常に活動的で元気な人は、時代の変化に遅れることなく、いつも新しい情報や知識を取り入れることができるってこと。つまり、うまく進化して、古くならずに済むってこと。
だから、このことわざは、どっちの意味で使われるかによって、ちょっと違った教訓を教えてくれるんだよ。
「転がる石には苔が生えぬ」の使い方
「転がる石には苔が生えぬ」の例文
- 転がる石には苔が生えぬって言うように、そんなに引っ越しばかりしていると引っ越し代がかかってお金がたまらないぞ。
- あの人は、転がる石には苔が生えぬを地でいっているようなもので職を変えるたびにステップアップしている。
- 転がる石には苔が生えぬというように、彼はいつもお金がないが、転々とした分だけ人脈が広い。
- 姉は、転がる石には苔は生えぬといって、いろんな国で生活しているが、とても楽しそうだ。
- 転がる石には苔は生えぬという通り、いろんな職を経験した彼は幅広い分野で事業を展開している。
しかし、別の視点からは、常に新しい経験を求めて動き続ける人は、時代の流れや変化に取り残されることが少ないというポジティブな解釈も可能だね。