【ことわざ】
虎口を逃れて竜穴に入る
【読み方】
ここうをのがれてりゅうけつにはいる
【意味】
災難が続いて起こる例え。
【語源・由来】
虎に食われそうな場面からやっと逃れたと思ったら、今度は竜のすむ穴に入ってしまうことから。
【類義語】
・一難去ってまた一難
・前門の虎後門の狼
・火を避けて水に陥る
・追っ手を防げば搦め手へ回る
・前虎後狼
・禍去って禍また至る
【英語訳】
A precipice in front, a wolf behind.
To take one foot out of the mire and put in the other.
If the Bermudas let you pass, you must beware of Hatteras.
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「虎口を逃れて竜穴に入る」の使い方

健太くん。どうしたの?泥だらけじゃないの。

車に轢かれそうになったから、よけたんだ。そうしたら、水たまりにはまって、ズボンが汚れて、その上、次に来た車が撥ねた水たまりの水を頭からかぶってしまったんだよ。

それは虎口を逃れて竜穴に入るよりさらにすごい災難にあったわね。

うん。もう、今日は家でおとなしくしていたほうが良さそうだ。
「虎口を逃れて竜穴に入る」の例文
- あれが夢だったからよかったけれども、虎口を逃れて竜穴に入るような内容で次から次へと災難が襲い掛かってきた。
- 妻が、がんを患って手術が終わって一段落したところに、次は僕ががんになり、虎口を逃れて竜穴に入るとはこのことである。
- 息子の受験が終わり、ほっとしていたけれども、すぐに娘の受験が控えていて、虎口を逃れて竜穴に入るという言葉のように、ストレスフリーの日々はまだ遠い。
- 食べたおせんべいが辛くて、急いで手に取ったコップの中身が生姜たっぷりの祖母特製ジンジャーエールで、さらに苦しむことになり、虎口を逃れて竜穴に入るとはこのことかと思った。
- 彼の人生は虎口を逃れて竜穴に入るという状況がよくあったので、危険に備える癖がついている。