「犬馬の養い」の意味(語源由来・出典・英語訳)
【ことわざ】
犬馬の養い
【読み方】
けんばのやしない
【意味】
敬う気持ちなどなく、親をただ養っているというたとえ。
犬や馬にただえさを与えるように、親にもただの物だけを提供してるけど、大切な気持ちは忘れてる。やっぱ、気持ちも大事やね。ただの義務感だけでなく、心からの感謝や尊敬の気持ちも忘れずに伝えなあかんな。
【語源・由来】
親を養うといっても、ただ衣服や食事の面倒をみるだけということは、犬や馬を養うことと同じだということから。
【出典】
「論語」為政
「今の孝は、是れ能く養うを謂う。犬馬に至るまで、皆能く養うあり。敬せずんば何を以て別たんや」
【英語訳】
Support, while you respect parents.
「犬馬の養い」の解説
「犬馬の養い」という言葉は、古い中国の本「論語」の「為政」という部分から来てるんだよ。この言葉の意味はね、ただ犬や馬にご飯をあげるように、おじいちゃんやおばあちゃん、つまり父や母を養うのに、ただ食べ物や服を提供するだけで、心からの尊敬や愛情がないことを言っているんだ。
考えてみて、ペットの犬や馬にご飯をあげるのは大切だけど、それだけじゃなくて愛情も必要だよね。それと同じで、家族を大切にするのに、ただ物質的なものを提供するだけじゃなくて、心からの敬意や愛情も大事なんだよ。この言葉は、ただの物質だけでなく、心の部分も大切にしないといけないってことを教えてくれるんだ。
「犬馬の養い」の使い方
「犬馬の養い」の例文
- 年老いた親の面倒をみることは、大変なことだけれど、犬馬の養いということになってはいけないよ。
- 親戚からも疎遠になっていた祖母は、犬馬の養いというように、衣食住の面倒は見てもらえていたようだけれど、楽しみはなかったようだと聞いた。
- 祖父と父は昔はよく喧嘩をしていて、仲が悪かったそうだ。一緒に暮らすようになってからも、犬馬の養いのようだと母が嘆いていた。
- 親はいつまでも親なのだから、敬う気持ちを忘れて犬馬の養いのようなことをしてはいけないよと、祖母はよく話していた。
まとめ
親とはとても大切な存在ではないでしょうか。
争ったことや、気持ちがすれ違ったことはあるかもしれません。
しかし、犬馬の養いということをせず、愛情を持って育ててくれた恩を忘れずに親を敬いたいものですね。
特に、親をただの物理的なケアだけで養う、心からの感謝や尊敬が欠けているような状況を表現するために使われるんだ。