「愁眉を開く」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
愁眉を開く
【読み方】
しゅうびをひらく
【意味】
今までの心配事がなくなって安心する。
人の表情は、心の中の状態をよく表してるんやな。何か問題があって心配そうにしてた人が、それが解決して明るい表情になると、周りの人も安心するもんやね。
【語源・由来】
劉兼の詩『春遊』より。「愁眉」とは憂いを含んだ眉のこと。転じて心配そうな顔つきの意味。
【類義語】
・眉を開く
・眉を伸ぶ
【対義語】
・眉を顰める
【英語訳】
to feel relieved
breathe again
breathe freely
give a sigh of relief
smoothe the ruffled brow of care
「愁眉を開く」の解説
「愁眉を開く」という表現は、心配事や悩みが解消されて、顔つきがほっとしたり安心したりすることを意味しているんだよ。ここで「愁眉」とは、心配や悩みでしかめられた眉のことで、「開く」とはその心配事がなくなって、リラックスした顔つきになることを言っているんだ。
例えば、テストが終わって成績が良かったときや、心配していたことがうまくいって安心したときなどがこれにあたるね。この表現は、人が心配やストレスから解放されたときに見せる表情の変化を表していて、心の重荷が取り除かれることの大切さを教えてくれているんだよ。
「愁眉を開く」の使い方
「愁眉を開く」の例文
- 台風の接近で飛行機が離陸できるかわからない状況だったので、不安だったが、離陸できることになったので愁眉を開いた。
- 病院へ行った時に、お財布に五千円しか入っていないのに精密検査をしたので足りるのか心配になったが、三千円の請求だったので愁眉を開いた。
- 犬を一緒に連れて行って、他の人に迷惑を掛けないか心配だったが、みんなに可愛がってもらっている姿を見て愁眉を開いた。
- 絵本の原稿をもって、編集部に行ったが、編集者が眉間にしわを寄せて原稿を読むのでだめなのかと思っていたら、破願して素晴らしいといってくれたので愁眉を開いた。
「愁眉を開く」の文学作品などの用例
私は九州に去ることに依って愁眉を開きうる筈でなければなりません。然しながら妻に対する煩悶は私の心を更に搔き乱しました。(長塚節の教師より)
愁眉は心配や苦悩の表情を示し、それが開くというのは、そのような表情がなくなり、リラックスしたり安堵したりする様子を表しているんだね。