「小異を捨てて大同に就く」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
小異を捨てて大同に就く
【読み方】
しょういをすててだいどうにつく
【意味】
意見の違いが多少あることは無視して、大勢が支持する大局的な意見に従うこと。
個々の違いを超えて、グループ全体の利益や目標を優先することが重要やってことやね。チームやコミュニティーで働くときの大切な考え方やな。みんなで一致協力することの力を教えてくれる言葉や。
【語源・由来】
「小異」はわずかに違うこと。「大同」は多くの人がまとまること。このことから、意見の多少の違いは無視して、大勢の支持する意見に従うこと。また、小さな違いがあったとしても、基本的なことが一致していればよしとすること。「小異を捨てて大同を取る」ともいう。
【出典】
「荘子・天下」の「大同にして、小同と異なる、此を之れ小同異と謂ふ」。
【類義語】
・大同小異
・同工異曲
【英語訳】
Minor differences should be merged in the general resemblance.
「小異を捨てて大同に就く」の解説
「小異を捨てて大同に就く」という言葉は、少しの意見の違いは放っておいて、多くの人が支持する意見や大きな合意に従うことを意味しているんだよ。この表現は、細かい違いや小さな不一致を乗り越えて、より大きな共通の目標や合意に集中することの重要性を示しているんだね。
たとえば、チームや組織で重要な決定をするときに、全員が完全に同じ意見でなくても、大多数が支持する方向に進むことが「小異を捨てて大同に就く」と言えるよ。この言葉は、小さな違いを超えて、より大きな目標や共通の利益に焦点を合わせることの重要性を教えてくれているんだ。
「小異を捨てて大同に就く」という言葉は、個人的な意見や小さな差異を超えて、集団の和や大きな目標を優先することの意義を示しているんだ。集団の中で意見の違いを調和させ、共通の目的に向かって進むことの価値を表している言葉なんだよ。
「小異を捨てて大同に就く」の使い方
「小異を捨てて大同に就く」の例文
- みんなが小異を捨てて大同に就き協力してことに当れば簡単にできると、既に五年も六年も前から幼い子供でさえ考えなかった者はないのになぜ実行されなかったのか。
- 小異を捨てて大同に就かなければならないとき、身内が絡むと、かえって小異を問題の核心としてしまいがちである。
- 人質の救出という、奇蹟に近い困難な任務を、我々は、県警や警視庁、警察庁の縄張り意識を取り払って、小異を捨てて大同に就き、心を一つにして見事やり遂げた。
- 小異を捨てて大同に就くことがいわゆる忖度する姿勢につながるのだろうか。
- 小異を捨てて大同に就き、この小さな町から、初めて国会議員を輩出することができたので、みんなで喜んだ。