「疾風に勁草を知る」の意味(語源由来・出典・英語訳)
【ことわざ】
疾風に勁草を知る
【読み方】
しっぷうにけいそうをしる
【意味】
苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや意志の強さがわかるということ。
逆境に耐えて成長することで、その人の本当の力がわかるんやな!
【語源・由来】
「疾風」は、速く吹く風。「勁草」は、風雪にたえるつよい草。強い風が吹けば、弱い草は倒れてしまう。激しい風が吹いて初めて強い草が見分けられることから。
【出典】
「後漢書・王覇伝」
【英語訳】
In a calm sea every man is a pilot.(静かな海では誰でも舵手だ)
「疾風に勁草を知る」の解説
「疾風に勁草を知る」っていう言葉はね、「後漢書」っていう古い中国の本の中に出てくる話から来ているんだよ。これは、「強い風が吹いたときに初めて、丈夫で強い草がどれかがわかる」っていう意味なんだ。
例えば、平和な時期ではなく、困難な時期や大変な状況の中で、本当に強い人や信じられる人がどれだけいるかがはっきりとわかるんだよ。みんなが幸せで問題がない時は、誰もが笑顔でいられるけれど、大変なことが起こった時にしっかりと立ち向かえる人は本当に強い人なんだね。
だから、「疾風に勁草を知る」っていう言葉は、「大変な時に初めて、本当に強い人や頼りになる人がわかる」っていう教えを伝えているんだよ。これは、人間関係だけでなく、自分自身を試す良い機会でもあるっていうことを教えてくれているんだね。
「疾風に勁草を知る」の使い方
「疾風に勁草を知る」の例文
- 忙しくなるとだんだんと人がいなくなって、最後まで手伝ってくれたのは僅(わず)か数名、疾風に勁草を知るというが彼らこそ勁草だな。
- 我が社が大変な時に残ってくれたのは、君たちだけだった、疾風に勁草を知るという、心から感謝したい。
- 普段はおとなしい人の方が意外と強い。疾風に勁草を知るといって、厳しい状況に追い詰められて初めて気がつくのです。
- 疾風に勁草を知るとは人の本性を垣間(かいま)見ることですね。
まとめ
楽しく遊ぶだけの仲間は本当の親友にはなれません。苦しい時に一緒にいてくれる人、お互い厳しい環境の時に助け合える人、例え間違っていても味方してくれる人、それが本当の親友だと思います。