「青雲の志」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
青雲の志
【読み方】
せいうんのこころざし
【意味】
立身出世して高位高官の地位に昇ろうとする大きな志のこと。また、世俗から離れようとする志の意味もある。
大きな夢を追いかけて、ええところまで上りつめようって志やな。
【語源・由来】
王勃「滕王閣序」の「窮しては且に益堅ならんとして、青雲の志を落とさず」に基づく。「青雲」は高位高官、または俗世間の上に超然としていること。
【類義語】
・鴻鵠の志
・風雲の志
・凌雲の志
【英語訳】
high ambition
「青雲の志」の解説
「青雲の志」ということわざは、高い目標や大きな夢を持って、成功を収めたいと強く願う心のことを言うんだよ。これは、大きな成功を達成して、人生で高い地位や名誉を得たいという強い意志を表しているんだ。
例えばね、学校で一番になりたい、有名な会社に入って大切な仕事をしたい、または世界で知られる発明をするなど、大きな目標を持って、それに向かって一生懸命努力することを意味しているんだよ。
このことわざは、夢を大きく持って、それに向かって頑張ることの大切さを教えてくれているんだね。それは、目標に向かって努力することで、自分の人生を豊かにし、成功を手に入れることができるっていうことを示しているよ。
「青雲の志」の使い方
「青雲の志」の例文
- 新選組の土方歳三と近藤勇は、武士になりたいという青雲の志を抱いて、京の都へ向かった。
- 父は会社を大きくするために青雲の志を持ち続けている。
- 小さいころに、レッドカーペットを歩く人をテレビで見て、いつか自分もあの華やかな道を歩きたいと思い続け、大きくなってから青雲の志を抱いてアメリカに渡り、ハリウッドスターの仲間入りを果たした。
- いつか医者になって世の中から感染病をなくすんだという青雲の志を抱き、難関の医学部に合格した。
- 日本で一番有名なミュージシャンになるんだという青雲の志をもって東京に来た。
「青雲の志」の文学作品などの用例
この雑誌の読者は、すべてこれから文学を試み、天下に名を成そうという謂わば青雲の志を持って居られる。いささかの卑屈もない。肩を張って蒼穹を仰いでいる。傷一つ受けていない。無染である。(太宰治の困惑の弁より)
まとめ
青雲の志とは、青春期における立身出世や功名心のような意味のほかに徳を修めて聖賢の人になろうという志という意味もある。立身出世を果たし、政治や会社の中枢で働き退職してからはゴルフや趣味、お金儲けなどの話題に明け暮れるか、人の目は関係ないものとして自分を高めるために生き、自分の道を生涯目指し続けるか。一つの言葉に二つの表情がある面白い言葉である。
まるで空高く広がる青い雲に手を伸ばすような、大きな野望を持つことを表しているんだ。