「清風故人来る」の意味(出典)
【ことわざ】
清風故人来る
【読み方】
せいふうこじんきたる
【意味】
秋になって涼しい風が吹くのは、旧友が訪ねてきてくれたように心地よいということ。秋の到来をいう。
気持ちのいい風が、懐かしい人との再会を思い出させるっていう表現やな。
【出典】
「杜牧」の「早秋」
「清風故人来る」の解説
「清風故人来る」という表現は、清らかな秋風が吹くことを、昔からの友人が久しぶりに訪れるような感覚に例えた言葉だよ。このことわざは、杜牧(とぼく)の詩「早秋」に由来しているんだ。
この表現での「清風」とは、清らかで心地よい風、特に秋の涼やかな風を指しているんだよ。「故人」とは、古くからの友人を意味していて、「清風故人来きたる」を略して「清風故人来る」と表現されることがあるんだ。
このことわざは、秋風が吹くとそれがかつての友人が訪ねてきたような温かい感覚を呼び起こすという美しいイメージを持っているんだ。たとえば、秋の涼やかな風が吹くと、昔の友人を思い出す、または昔の友人との思い出がよみがえるような感覚を表しているんだよ。
「清風故人来る」は、自然の美しさが人々の心に温かい感情を喚起すること、そして過去の友情やつながりの大切さを思い出させてくれる言葉だね。それは、自然の中に人間の感情や記憶が反映されることを示しているんだ。
「清風故人来る」の使い方
「清風故人来る」の例文
- 暑くて食欲が減退していたが、清風故人来り食欲も戻る。
- ようやく涼しくなった。清風故人来るとうれしくなる。
- 清風故人来るとほっとするくらい連日の40度超えは身体に応えた。
- 残暑が厳しく、清風故人来るのを首を長くして待っていた。
- 昔は秋になるとアンニュイになったものだが、こう夏が暑いと清風故人来ると秋の到来を喜ぶ気持ちがよくわかる。
この言葉は、心地よい風が吹くことを、懐かしい友人の訪問のように感じる心境を詠んでいるんだ。