「始めは処女の如く後は脱兎の如し」の意味(出典・対義語)
【ことわざ】
始めは処女の如く後は脱兎の如し
【読み方】
はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし
【意味】
始めは処女のように弱々しく見せかけて相手を油断させ、後になると逃げ走る兎のように機敏に攻撃して相手に応じる隙を与えないこと。ぐずぐずしていた者が急に活動的になるたとえ。「脱兎」とは、逃げていくウサギのことで、非常に速いもののたとえ。
映画やアニメでよくある展開やけど、実生活やビジネスでも使えそうなテクニックやな。相手を油断させておいて、一気に勝負を決める。カッコいいけど、相手にはちょっと怖い戦術やね。
【出典】
「孫子・九地」に「始めは処女の如く、敵人戸を開く。後は脱兎の如く、敵拒ぐに及ばず」とあるのに基づく。
【対義語】
・頭でっかち尻つぼみ
・虎頭蛇尾
・竜頭蛇尾
「始めは処女の如く後は脱兎の如し」の解説
「始めは処女の如く後は脱兎の如し」という言葉は、「孫子」の兵法書から来ている戦術の原則を表しているんだ。この言葉は、戦いにおいて最初は自分を弱く、無害なように見せかけて敵を油断させ、適切な時が来たら素早く動いて敵に対処し、敵を打ち負かすという戦術を説明しているよ。
「処女の如く」という部分は、初めは無垢で防御が甘く、何もできないように見せることを意味していて、「脱兎の如し」という部分は、驚くほど素早く行動に移ることを表しているんだ。つまり、この言葉は、敵を欺くことで有利な状況を作り出す戦略を教えてくれるわけだね。
この戦術は、ただ軍事に限らず、ビジネスやスポーツ、日常生活の中でも応用することができるんだ。たとえば、競争相手を油断させておいて、最後の最後で大きな一手を打つビジネス戦略や、ゲームやスポーツの中で相手を驚かせるプレイなど、多くの場面で見ることができるよ。重要なのは、相手を油断させるために自分が弱いふりをするタイミングと、決定的な行動を起こすタイミングを正確に見極めることだね。
「始めは処女の如く後は脱兎の如し」の使い方
「始めは処女の如く後は脱兎の如し」の例文
- 今日の試合の作戦は、始めは処女の如く後は脱兎の如しだが、逃げるんじゃないぞ、完膚なきまでに叩き潰すんだぞ。
- 今日の相手は調子に乗っていると有名な男だから、始めは処女の如く後は脱兎の如しの作戦で、相手が隙を見せた瞬間に乗じて攻め込め。
- 始めは処女の如く後は脱兎の如しという言葉のように、最初は慎み深く接して、取引先が心を開いたら一気に攻めるという作戦で営業に行け。
- 始めは処女の如く後は脱兎の如しという言葉のように、ルームシェアを受け入れた当初は遠慮深かったのに、今では、僕のエリアも占拠されてあっという間に侵攻された敵国の気分だ。
- 対戦してみると、とても弱かったので油断したらあっという間に点を取られ、始めは処女の如く後は脱兎の如しという言葉が身に染みた。
初めは非常に控えめで、何もできないかのように見せかけて敵を油断させる。そして、敵が最も油断しているときに、驚くほど迅速に動いて一気に形勢を逆転させるという戦術を表しているんだ。