「取り付く島もない」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
取り付く島もない
【読み方】
とりつくしまもない
【意味】
頼ろうとしても、冷たくあしらわれたりして頼るに頼れない状態を意味する。
そういう時は本当に辛いけど、そんな時もあるもんやな。でも、どんなに厳しい状況でも、乗り越える方法はあるもんや。自分で道を切り開いていく強さが必要やな。
【語源・由来】
航海に出たはいいが、近くに停船できるような島が全くなく、休憩すら取れないという状況が転じてきている。
【類義語】
・にべもない
・塵も灰も付かぬ
・けんもほろろ
【英語訳】
・To be thrown upon one’s own resources.
・not / never give someone the time of day
●To be thrown upon one’s own resources.
thrown upon one’s own resources ➡ 自力で
意訳すると、「自力に頼るよう突き放される」になる。
●not / never give someone the time of day
not / never ➡ ~でない / 一度も~しない
give ➡ 与える
someone ➡ だれか
the time of day ➡ 時刻・時間
直訳すると、「一度も時間を与えてはくれない」=「取り付く島もない」になる。
「取り付く島もない」の解説
「取り付く島もない」という言葉は、助けを求めたいけれど、どこにも頼ることができない状況を表しているんだよ。
もともとこの表現は、航海中に近くに停船できる島が全くなく、安全に休息を取ることができない状況から来ているんだね。現代では、困難や問題に直面している時に、助けや支援を求める場所がどこにもなく、完全に孤立している感覚を表すために使われるよ。
例えば、何か大きな問題に直面して、友達や家族、同僚などに相談しようとしても、誰も手を貸してくれない時、その人は「取り付く島もない」状況にあると言えるんだ。
この言葉は、孤立無援の状況や、どこにも頼ることができない絶望感を強調しているんだね。だから、「取り付く島もない」というのは、支えが全くなく、一人で問題に立ち向かわなければならない状況を表している言葉なんだよ。
「取り付く島もない」の使い方
「取り付く島もない」の例文
- 質問したいのに冷たくあしらわれ、取り付く島もなかった。
- あの人はいつも僕に対して取り付く島もないほどの事務的な声で接してくる。
- 有名な画廊に自分の作品を置きたくて交渉しに行ったが、取り付く島もなかった。
- 会社が経営不振になり知り合いに頼み込んでお金を借りようとしたが、取り付く島もなく全然相手にされなかった。