【ことわざ】
鳥なき里の蝙蝠
【読み方】
とりなきさとのこうもり
【意味】
本当にその分野の優れた人がいないところでは、少し詳しいだけであたかもその分野の専門家のように威張り、偉そうにする人を意味する。
【語源・由来】
ネズミの仲間である蝙蝠は、鳥のいないところではただ空を飛べるからと、あたかも鳥であるかのように我が物顔で飛び回っているということから。
【類義語】
・鼬の無き間の貂誇り
・犬のいない所では狐が王様
・鷹がいないと雀が王する
・鷹のない国では雀が鷹をする
・貂なき森の鼬
・貂なき山に兎誇る
・鳥なき島の蝙蝠
【英語訳】
・He that has one eye is a king among the blind.
・The best man in the company when there is no more.
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「鳥なき里の蝙蝠」の使い方
あいつまた偉そうに!本当にムカつく!!
どうしたの健太君?
あいつ学級委員長だからって、先生がいないと我が物顔で偉そうに仕切り始めるんだ!
まさに、鳥なき里の蝙蝠状態ね。それが嫌なら、健太君が学級委員長になれば?
「鳥なき里の蝙蝠」の例文
- 能力があると勘違いしている、在籍だけが長いベテラン社員は傍から見れば鳥なき里の蝙蝠状態である。
- 私の勤めている会社は小さく社長不在が多々あるが、そういう時にあたかも自分が社長であるかのように幅を利かせる年配の先輩の姿は、まさに鳥なき里の蝙蝠である。
- 鳥なき里の蝙蝠というもので、サークル内に必ず一人は勘違いして威張り散らす先輩がいる。
- メンバーの中では上手い方ではあるがそれはメンバー全員が初心者なだけで、決してその人も経験者に比べれば上手とは言えないはずなのに、偉そうに教える姿はまさに鳥なき里の蝙蝠である。