【ことわざ】
元の鞘に収まる
「収まる」は「納まる」とも書く。
【読み方】
もとのさやにおさまる
【意味】
けんかや仲たがいしていた者が、前の親しい間柄に戻る。多くは、男女の関係で用いられる。
【語源・由来】
「鞘」とは、刀や剣などの刀身の部分をおさめておく筒のことで、抜かれたり、他の鞘に収まっていた刀が、元々収まっていた鞘に戻ることからいう。
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「元の鞘に収まる」の使い方
隣の家の夫婦が、先月、警察が来るくらいの大喧嘩をして、離婚するって叫んでいたのに結局元の鞘に収まったらしいんだ。
へえ。その一か月で何があったのか知りたいわね。
大人の色恋沙汰は、本当によくわからないことが多いよ。
そうね。大人ゆえに、色々と、考え過ぎてしまうんでしょうね。
「元の鞘に収まる」の例文
- あの人気俳優とモデルの奥さんの夫婦は別居中で離婚間近だと報道されていたが、子供ができて元の鞘に収まったらしい。
- 離婚するかもしれないと相談をしに来ていた娘夫婦が、元の鞘に収まったと聞いて安心した。
- 別れたという話だったあの二人から結婚するってハガキが届いたんだけど、いつの間に、元の鞘に収まったの?
- 喧嘩別れしては元の鞘に収まってを繰り返しているあの二人が結婚とは、まあ、おそらく長く続かないだろうな。
- 旦那さんが浮気をしたからと言って、離婚すると騒いでいたのに元の鞘に収まるなんて、きっとまた浮気するに違いないわ。
まとめ
元の鞘に収まるとは、別の鞘に入っていた刀が、以前の鞘に戻るということで、多くは、男女関係において、別れたり、別の人と付き合った後で、再び付き合い始めることをいう。元の鞘の方が断然いい鞘だという前提の言葉だが、見せかけだけいい鞘で、本当はボロボロの鞘だったら、元の鞘に戻ることが本当に幸せなのかどうかは、本人たちにも分らないことなので、周りはあまりお節介を焼かず、見守ればいいと思う。