【ことわざ】
武士に二言はない
【読み方】
ぶしににごんはない
【意味】
武士は信義と面目を重んじるものであるため、一度口にした言葉を取り消したり、約束を破るようなことはしないという事。
【語源・由来】
「二言」とは、前に言ったことと違うことを言うことや、その言葉を指し、武士はそのような振る舞いをしない事が美学とされていた事から。
【類義語】
・君子に二言なし
・男子の一言金鉄の如し
・武士の一言金鉄の如し
【対義語】
–
【英語訳】
・Promise is debt.
・A bargain is a bargain.
・An honest man’s word is as good as his bound.
「武士に二言なし」「侍二言なし」と表すこともあります。
また現代では、これを応用して「男に二言はない」という言い方が生まれ、更にそれを発展させた「女に二言はない」という言い方もあります。
「口下手なので二言以上言葉を発することができない」という意味で使うのは誤りなので注意が必要です。
また現代では、これを応用して「男に二言はない」という言い方が生まれ、更にそれを発展させた「女に二言はない」という言い方もあります。
「口下手なので二言以上言葉を発することができない」という意味で使うのは誤りなので注意が必要です。
「武士に二言はない」の使い方

今度の期末テスト、私はすごく自信があるんだ。君はどう?

奇遇だね、僕も今回ばかりは相当勉強をしているよ。良かったら勝負しようか。君が勝ったらごちそうするよ。

受けて立つわ、でもいいの?ごちそうならお寿司なんかねだっちゃうかもよ?

寿司でも焼き肉でもどんとこいさ。武士に二言はないからね。負けないぞ。
「武士に二言はない」の例文
- 武士に二言はないというだろう、僕を信じてついてきて欲しい。
- 武士に二言はないというのに、彼は言う事が二転三転する情けない男だ。
- 武士に二言はないといえど、今回ばかりは発言を撤回しないと大変なことになりますよ。
- 私は彼の武士に二言はないといった、信念を貫き通す性格に惚れて結婚したの。
- 武士に二言はないといって勝負に負けるようでは、この世界では生き残れないよ。