「舟中も敵国」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
舟中も敵国
【読み方】
しゅうちゅうもてきこく
【意味】
味方でも敵になりかねないということ。
味方の中にも敵がいるたとえとして用いられることもある。
へぇ、それはちょっと怖い話やな。つまり、「一緒に船に乗ってるとしても、その中にはいつ敵が現れるか分からへん」ってことかいな。
今は味方やと思ってても、いつ何が起こるか分からんし、人の心は変わりやすいからな。だから、リーダーや君主は常に警戒心を持っておかなあかんってことやな。周りの人を見る目、信じる心、それをどう持つかが大切やってことやね。
【語源・由来】
同じ舟に乗っていて利害が共通する者が敵になる意から。
【出典】
「史記」
【スポンサーリンク】
「舟中も敵国」の解説
カンタン!解説
「舟中も敵国」という言葉は、たとえ一緒の立場や利害関係にあるように見える人たちも、状況が変われば敵になる可能性があるという意味のことわざだよ。
これは、もともと中国の歴史書『史記』に出てくる話から来ているんだ。国を治める君主やリーダーたちへの警告として使われた言葉で、味方と思っていた人が、いつの間にか意見が変わって敵に回るかもしれないということを教えているんだ。
たとえば、同じ会社で働く人たちがいて、みんなで一緒に頑張っているように見えても、会社の方針が変わったり、個人の利益が対立したりすると、友達だった人が競争相手になることがあるよね。
このことわざは、常に警戒心を持って周りの人と関わること、そして信頼関係を築く上で慎重に行動することの大切さを教えてくれているんだ。だから、リーダーとしては特に、今の味方が将来的にはどうなるかを考えて行動することが重要なんだね。
「舟中も敵国」の使い方
舟中も敵国というと明智光秀を思い出すよね。
私は「ブルータス、お前もか」といったカエサルを思い出すわ。
舟中も敵国と思いながら生きるのはつらいよね。
信じて裏切られるのもつらいわよ。
【スポンサーリンク】
「舟中も敵国」の例文
- 舟中も敵国だから親友にも本心を明かさない。
- 信頼できる人材で周りを固めても、舟中も敵国というから完璧な布陣とは言えない。
- 舟中も敵国といい、味方と思っていた人にいつ寝首を掻かれるか分からない。
- 先輩から舟中も敵国と思えと言われたが、全員敵に思えて疑心暗鬼に陥った。
- 舟中も敵国というから、ママ友にプライベートな情報は話さないし信用しない。
また、信頼していた人が突然変心して裏切る可能性があることを表していて、特に国を治める君主にとっては、身近な人間でも敵に変わり得るという意識を常に持つべきだと教えている言葉なんだ。