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【地頭に法なし】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

地頭に法なし

「地頭に法なし」の意味(語源由来・類義語)

意味【ことわざ】
地頭に法なし

【読み方】
じとうにほうなし

【意味】
権力をもつ者が横暴であることをいう。

「地頭」は、平安末期、鎌倉・室町幕府の頃荘園の管理、徴税権、警察権、裁判権を有し、領域内の住民を支配した役職名。
ことわざ博士
「地頭に法なし」ということわざはね、地元の権力者がとても強くて、その人のやることには法律も及ばない、という状況を表しているんだよ。
助手ねこ
ほほう、それはえらいことやな!つまり、「地元のボスがめっちゃ強くて、法律も彼の前では無力や」ってことやな。法律があっても、その人の前ではちっちゃなもんってことか。これは「権力者には気をつけなあかん」っていう警告やな。

でも、今の時代は法律がちゃんと機能して、誰にでも平等に働くようになってるから、このことわざのような状況はあんまりないで。でもね、昔はこういうことがあったんやでって、歴史の勉強にもなるわ。

【語源・由来】
地頭が横暴なことをしてもそれをとがめる法がないことから。

【類義語】
・泣く子と地頭には勝てぬ

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「地頭に法なし」の解説

カンタン!解説
解説

「地頭に法なし」っていうことわざはね、昔の日本で「地頭」と呼ばれる役職を持っていた人たちが、自分たちのエリアでとても強い権力を持っていて、その人たちが勝手なことをしても、それを止める法律やルールがなかったっていう話なんだよ。

「地頭」っていうのはね、平安時代の終わりごろから、鎌倉時代や室町時代にかけていた人たちで、大きな土地、つまり荘園を管理していたんだ。その人たちは税金を集めたり、そのエリアの警察みたいなことをしたり、トラブルがあったら裁判をすることもできたんだよ。

でもね、その「地頭」っていう人たちが、自分たちの力を使って、ときには勝手なことをしたり、住んでいる人たちに対して横暴なことをすることもあったんだ。そういう時に、「地頭に法なし」って言って、その人たちがどんなことをしても、それを止めることができる法律やルールがなかったっていう意味なんだ。

つまり、「強い権力を持っている人たちが、勝手なことをしても、それをとがめることができない状態」を表しているんだよ。

「地頭に法なし」の使い方

健太
社長が嫌いな社員を首にしたんだ。
ともこ
地頭に法なしね。
健太
昔なら許されたかもしれないけど、今は裁判沙汰になるよ。
ともこ
裁判でとことん戦いましょうか。
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「地頭に法なし」の例文

例文
  1. 地頭に法なしというが、横暴な権力者のもとに良い人材は集まらない。
  2. 非道なことを平気で行うリーダーは、地頭に法なしだ。
  3. 地頭に法なしだと無法地帯になってしまう。
  4. 権力を得ると、人は往々にして地頭に法なしとなるものだ。
  5. 理不尽に部下を怒鳴る上司は、地頭に法なしだ。




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