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「出る杭は打たれる」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
出る杭は打たれる
【読み方】
でるくいはうたれる
【意味】
すぐれてぬけ出ているものは、とかく憎まれる。また、でしゃばったことをすると、ほかからねたまれる。
周りと違うことをするから、ほかの人から妬まれたり、バッシングされたりしやすいわけやな。これは、「自分の道を進むことの難しさ」を教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
並べて打った杭の一本が高く出過ぎていれば、そろえるために打ちへこますことから。
【類義語】
・高木は風に折らる
・高木は風に倒る
・高木は風に嫉まれる
・出る杭は波に打たれる
・誉れは毀りの基
「出る杭は打たれる」の解説
「出る杭は打たれる」っていうのはね、木の棒(これを「杭」と言うんだよ)を地面に並べて打ち込む時の話だよ。全部の杭が同じ高さになるように並べて打ち込んでいくんだけど、もしその中で1本だけ他の杭より高くなっちゃったら、他の杭と同じ高さになるように、その高い杭を木槌などで打つんだ。
このことわざはね、比喩的に使われることが多いんだよ。ここでいう「柵」は「グループ」や「組織」を表していて、出ている杭が「特別な能力」や「才能」を表しているんだ。「打つ」ってのは「羨ましがる」や「妬む」って意味だよ。
だから、このことわざの意味は、もし誰かが他の人たちよりも優れた能力を持っていたり、目立ったりすると、その人は妬まれたり、つまらないことで非難されたりすることがある、という意味になるんだ。これは、みんなが平等でいたい、みんなと同じでいたいという気持ちからくるんだよね。だから、「出る杭は打たれる」は、優れていることがいつも良い結果をもたらすわけではない、ということを教えてくれるんだよ。
「出る杭は打たれる」の使い方
「出る杭は打たれる」の例文
- 出しゃばった後輩はあまり社長によく思われてないらしい。まさに出る杭は打たれるだ。
- 出る杭は打たれるなのか、私の案が採用されたと知れ渡ると、途端に同僚からの風当たりが強くなった。
- 学園祭でバンドをやることになった。本当は一番目立つボーカルをやりたかったけれど、出る杭は打たれるというので、やめておいた。
- 出る杭は打たれる、を恐れずに積極的に発言をしていきたいと思う。
- 学年テストで一位をとったので大騒ぎをしたら、お母さんから「出る杭は打たれるからおとなしくしていなさい。」と注意された。
- 出る杭は打たれる現場なので、非常に周りに気を遣う。
【注意!】間違った例文
❌「妹をいじめた鈴木くんが、校長先生に呼ばれて怒られた。出る杭は打たれるだ。」
「出る杭は打たれる」を英語で言うと?
「出る杭は打たれる」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
The nail(stake)that sticks out gets hammered down.
- 直訳:目立つ釘(杭)は打たれる。
Tall trees catch much wind.
- 直訳:背の高い木はたくさん風を受ける。
The highest branch is not the safest roost.
- 直訳:一番高い枝が一番安全な止まり木ではない。
Envy is companion of honor.
- 直訳:名誉には嫉妬がつきものだ。
一口メモ:目立つ人のことわざの例
頭角を現す
才能が、ほかの人よりずばぬけてすぐれていること。
瑠璃も玻璃も照らせば光る
すぐれた人物はどこにいても目立つということ。また、すぐれた才能や素質を持っている人は、機会を与えられるとその能力を発揮するというたとえ。
嚢中の錐
優れた人物は目立つということ。