「涅すれども緇まず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
涅すれども緇まず
【読み方】
でっすれどもくろまず
【意味】
悪い環境下でも、影響されないこと。
「涅す」は、黒い土で黒色に染めること。「緇む」は、黒く染まる意。
なるほどな。つまり、どんなに悪いところにおっても、自分は自分やから、影響されへんってことやな。
ちょっと周りが変な人ばっかりでも、自分が変にならんように気をつけなあかんねんな。これは、ほんまに大事な教えやと思うわ。自分をしっかり持つこと、それが大切やな。
【語源由来】
黒く染めようにも黒くならないということから。
【出典】
「論語」
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「涅すれども緇まず」の解説
カンタン!解説
「涅すれども緇まず」ということわざは、悪い環境にいても、その影響を受けずに自分をしっかり保つという意味なんだよ。
小学生にわかりやすく説明するとね、友達がみんな悪いことをしていても、自分はそれに流されずに、正しいことをするように心がけることを表しているんだ。
たとえば、クラスでみんなが先生の言うことを聞かずに、いたずらばかりしているとしよう。でも、その中で1人だけが先生の言うことをちゃんと聞いて、いたずらに参加しない子がいたら、その子はこのことわざに当てはまるんだ。
「涅すれども緇まず」の「涅」とは、黒く染めることで、「緇まず」とは、黒くならないという意味だから、どんなに悪い影響があっても、自分は染まらない、つまり悪い影響を受けないということを強調しているんだよ。
だから、このことわざは、自分の信念をしっかり持って、悪いことに流されない強さを教えてくれる言葉なんだね。
「涅すれども緇まず」の使い方
ともこちゃんはしっかりしているから、涅すれども緇まずだね。
自分は自分だからね。影響される人の気が知れないわ。
強いなあ。弱い人は流されたり影響されるものなんだよ。
健太くんも強くならないと、影響されて自分を見失うわよ。
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「涅すれども緇まず」の例文
- 悪ふざけをしている友人がいても、彼は涅すれども緇まずと、一緒になって悪ふざけをすることはなかった。
- 彼女のように涅すれども緇まず確固たる自分を持っている人は、学区選びに奔走しなくてもしっかり勉強することができる。
- 流されると個性を失う。涅すれども緇まず自分という個性を大事に生きていく。
- 彼女は常に自分の色を持っていて、涅すれども緇まず誰の色にも染まらない。
- 涅すれども緇まず一塵不染を貫く。
それは、どんな困難な状況にあっても、自分の信念や価値観を曲げずに生きることの美徳を称えている表現なんだ。