「同じて和せず」の意味(出典・対義語)
【ことわざ】
同じて和せず
「同ずれども和せず」ともいう。
【読み方】
どうじてわせず
【意味】
簡単に他の人の意見に同調しても、心から親しく交際することはない。
「同じる」は、見境なく他に同調する。「和」はあ、和合、調和。
君子と小人の差異をいうことば。
「同じて和せず」という言葉は、人が外見や言葉だけで他人の意見に賛同するものの、内心では本当に納得していない、あるいは心から共感していない状態を指しているんだよ。
ああ、それってつまり、考えもせずに人の言うことに頷いたりするけど、ホンマの気持ちでは納得してないってことやね。
外側だけは「うん、うん」と言ってるけど、中身は全然違う感じや。そんな人は、修養が足りんのかもしれへんな。
【出典】
「論語」
【対義語】
・和して同ぜず
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「同じて和せず」の解説
カンタン!解説
「同じて和せず」っていう言葉は、表面的には人の意見に同意してるように見えるけど、心の中で本当に理解しているわけではない、ってことを言っているんだよ。
この言葉の背景には、昔の賢者である孔子の教えがあるんだ。孔子は、「君子」と「小人」っていう二つのタイプの人を比べて説明してたんだ。「君子」は心が広くて、人の考えや意見を深く理解することができる人。一方、「小人」は考えが浅くて、人の言うことにすぐに同調するけど、本当の意味で理解しているわけじゃない人を指すんだ。
だから、この「同じて和せず」って言葉は、ただうわべだけで人の意見に同意しても、心の中では本当に同じ気持ちや考えを共有しているわけではない、ということを教えてくれるんだ。それは、ちょっと浅い考えの人がすることだって、孔子は『論語』という本で教えていたんだよ。
「同じて和せず」の使い方
彼は、話し合いでは同調してくれたのにな。なんでかな。
彼は、同じて和せずをモットーとしているからね。
適当に相槌を打たれていただけと分かった時の、この不愉快さ。
かといって、面と向かて反対されるのも嫌でしょう。
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「同じて和せず」の例文
- 彼は同じて和せず、同調する風を示すも誰とも親しく付き合わない。
- 取るに足りない人間ほど、同じて和せず、人と打ち解けない。
- ともこちゃんは同じて和せず、容易に同意してみせるが協調性はない。
- 同じて和せずより和して同ぜず、主体性を損なわない交際をする人間の方が素晴らしい。
- SNSですぐに「いいね」ボタンを押すが、人と深く交際しない同じて和せずの人が増えた。