「江戸べらぼうに京どすえ」の意味(類義語)
【ことわざ】
江戸べらぼうに京どすえ
【読み方】
えどべらぼうにきょうどすえ
【意味】
江戸と京都の代表される方言を並べた語。
江戸の乱暴な言い方と京都の優しい言い方を並べて、両者の気風の違いを示している。
「べらぼう」は、ばか。愚か。「どすえ」は、「…ですよ」の意の丁寧語。
「江戸べらぼうに京どすえ」は、各地域の言葉遣いや気質を表していることわざなんだよ。江戸では力強く、少々乱暴な態度を示す「べらぼう」という言葉がよく使われ、一方で京都では優雅で穏やかな「どすえ」がよく使われるという意味だよ。
「江戸べらぼうに京どすえ」は、地元の気風を表す言葉やな。
江戸では元気で、ちょっと荒っぽい「べらぼう」がよく使われて、一方、京都ではやわらかくて、「どすえ」がよく使われてるってことやな。
【類義語】
・長崎ばってん江戸べらぼう
・大阪さかいに江戸べらぼう
【スポンサーリンク】
「江戸べらぼうに京どすえ」の解説
カンタン!解説
「江戸べらぼうに京どすえ」っていうことわざはね、言葉は使われる場所の雰囲気や特性を表しているっていうことなんだよ。江戸(今の東京)では元気でちょっと乱暴な「べらぼう」、一方京都では優しい感じの「どすえ」がよく使われているっていうことを示しているんだよ。
「べらぼう」っていうのは、すごく、たくさん、あるいはばかばかしいっていう意味だよ。「どすえ」は、「〜ですよ」っていう意味で、話し言葉の中で優しい感じを出すために使われるんだ。
たとえばね、江戸っ子が「あれ、すごいべらぼうに大きい建物だな!」って言うのと、京都の人が「あのお寺、素敵ですよね、どすえ」って言うのは、それぞれその地方の気風を反映しているんだよ。江戸は元気で力強さを感じるけど、京都は落ち着いていて優雅な感じがするんだよね。
だから、「江戸べらぼうに京どすえ」っていうことわざは、「言葉はその土地の性格や特性を表している」っていうことを教えてくれるんだよ。
「江戸べらぼうに京どすえ」の使い方
江戸べらぼうに京どすえっていうけど、最近どっちも聞かないね。
兵庫県は「あつかましー」。
それは何?厚かましいって批判されてる?
忙しいって意味よ。方言って面白いわよね。
【スポンサーリンク】
「江戸べらぼうに京どすえ」の例文
- 江戸っ子はさばさばしていて、京都は物腰丁寧なイメージで江戸べらぼうに京どすえという。
- 江戸べらぼうに京どすえといい、京都は優雅な感じだがいけずな人が多い。
- 江戸っ子ははっきりした物言いで京都は遠回しな言い方をするが、江戸べらぼうに京どすえとは両者の違いがわかりやすい。
- 江戸べらぼうに京どすえ、長崎ばってんだ。ばってんは「but then」からとか。異国情緒漂う長崎らしい。
- 方言が無くなりつつあるが、江戸べらぼうに京どすえのようにその土地の特色を色濃く表しているので残って欲しい。