「轅下の駒」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
轅下の駒
【読み方】
えんかのこま
【意味】
無理強いされ苦しむこと。人から束縛され自由にならないこと。
「轅」は、牛馬に引かせるために馬車の左右両側から前に差し出た二本の棒。ながえ。「駒」は、二歳の若い馬。
「轅下の駒」は、人から束縛を受けて自由にならないこと、または、自分が担当するべき任務を果たす力がない状況を指しているんだよ。
あー、つまり、「自由にならん状況や、仕事ができへんこと」を指すんやな。
たとえば、上司の指示に従って動かされて、自分の思うようには行動できへんときや、頼まれたことをうまくやれへんときに使うんやな。人生で自由にならん状況や、自分の力不足を感じたときの表現やな。
【語源由来】
力が弱いのに車につながれた若馬の意から。
【出典】
「史記」
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「轅下の駒」の解説
カンタン!解説
「轅下の駒」っていうことわざは、自由に行動できない状況にあること、またはまだ自分の役目を果たす力が十分にないことを指すんだよ。
この言葉は「史記」っていう中国の古い歴史書の中の一部、「魏其武安侯列伝」から来ているんだ。ここでの「駒」は、まだ2歳で車を引く力がない小さな馬のことを言うんだ。「轅下」とは馬車の前部、つまり馬が車を引く位置を指していて、そこにいる馬は自由に動けないんだ。
だから、「轅下の駒」は、まだ自分の役割を果たす力がない人や、自由に行動できない状況にいる人を表現するのに使われるんだよ。
「轅下の駒」の使い方
ああー。もう嫌だ。
どうしたの?
親に敷かれたレールを歩くのはもう嫌だ。
まさに轅下の駒ね。ご両親と話し合った方がいいんじゃないかしら。
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「轅下の駒」の例文
- ともこちゃんはかわいい彼女なのだが、束縛がすごくて轅下の駒のように感じつらい。
- 轅下の駒となるのは遠慮したいので起業する。
- 一昔前は酒を強要され轅下の駒だったが、アルハラが問題になり楽になった。
- 轅下の駒で息苦しく生きている感じがしない。
- 自由がきかず轅下の駒では働き甲斐がない。