【ことわざ】
両雄並び立たず
【読み方】
りょうゆうならびたたず
【意味】
英雄が二人現れると、必ず争うことになってしまって、どちらか一方は倒れることになるというたとえ。
【語源・由来】
「史記(しき)」酈生(れきせい)より出典。
楚(そ)の項羽(こうう)軍が漢を攻め、漢が苦戦を強いられていた時に、漢の劉邦(りゅうほう)に仕えていた酈生が「臣窃(ひそ)かに以(もっ)て過(あやま)つと為(な)す。且つ両雄は俱(とも)には立たず。」
失礼ながら、私はそれが間違っていると思います。そもそも両雄は相並んで立つことはできないのです。
と、進言したことに基づいているとされる。
【類義語】
・両虎共に闘えば其の勢い俱には生きず(りょうこともにたたかえばそのいきおいともにはいきず)
【対義語】
–
【英語訳】
He that has a wife has a master.
If two ride upon a horse one must sit behind.
Birds of prey do not flock together.
「両雄並び立たず」の使い方

ぼくたちのチームには、とても実力のあるピッチャーがいるんだけど、新しく入ったピッチャーも優秀らしいんだ。

どちらをエースとして起用するのか、決めるのは大変ね。

強い者が二人もいるんだから、最強じゃないか。

両雄並び立たずということに、なってしまわないか心配だわ。
「両雄並び立たず」の例文
- 両雄並び立たずというけれど、あの二人は一緒に仕事ができるはずないよ。
- 両雄並び立たずで、彼らはいつか対立してしまうとみんなが噂をしている。
- いずれ、どちらかの企画が潰されてしまうだろう。両雄並び立たずというように、同じ部署の者同士で争わせるなんてしない方がいい。
まとめ
英雄と呼ばれる存在は、素晴らしいものではないでしょうか。
しかし、両雄並び立たずというように、英雄が二人現れてしまうと、争ってしまうものなのかもしれませんね。
お互いに協力し、高め合える関係になることができればいいのではないでしょうか。