「裸一貫」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
裸一貫
【読み方】
はだかいっかん
【意味】
「貫」は昔の貨幣単位で、一貫は一文銭千枚、一千文のこと。自分の体以外には何もないということ。財産も地位もなく、元手もない状態。
最初から何かを持ってるよりも、自分で一から築き上げるほうが、その過程も結果もずっと価値があるやろうし、感動も大きいやろな。裸一貫、結構ポジティブな言葉やね。
【類義語】
・腕一本
・裸百貫
・褌一貫
【英語訳】
(make one’s fortune)without anything to start with
with empty pockets
(start)from nothing
「裸一貫」の解説
「裸一貫」という言葉は、文字通りには何も持たずに裸でいる状態を意味しているんだけど、もっと広い意味では、最初から何もない状態で何かを始めることを表しているよ。つまり、資産や資本、支援など一切なしで、自分の力だけで何かを成し遂げようとする姿勢を指すんだ。
たとえば、ビジネスを始めるときに、初期投資としてのお金や、支援する人が一切いない状態からスタートすることを「裸一貫でビジネスを起こす」と表現することがあるよ。また、新しい場所で、知り合い一人いない状態で新生活を始めることも、「裸一貫で新生活を始める」と言えるね。
この言葉は、最初は何も持たないかもしれないけれど、努力や工夫によって成功を目指すという強い意志や、困難に立ち向かう勇気を持っていることを示しているんだ。だから、「裸一貫」から始めて、大きな成果を上げた人の話は、多くの人にとって大きな刺激やモチベーションになるんだよ。
「裸一貫」の使い方
「裸一貫」の例文
- 十八歳の時に兄を頼って裸一貫こちらに渡って来たんだけど、その頃は、道路はコンクリートじゃなく泥んこで、駅も木造だったし、町にはマラリア、そりゃもうひどいもんだった。
- 現代自動車は日本の三菱自動車と提携して自動車生産を本格化し、鄭周永は裸一貫から一代にして韓国最大の財閥オーナーとなった。
- 彼は何を思ったのか、相続した財産を全部寄付して裸一貫で頑張る決意をした。
- トヨタ、日産に共通していることは、創業期に比較的潤沢な資金を持っていたことだが、これに対しホンダは、戦後の焼け跡から徒手空拳、裸一貫から出発した。
- 息子が一人前になったとき、おまえはこんな風に裸一貫でこの世に生まれて来たのだということを教えてやりたい、だから自分の力を信じて生きて行けという思いを込めてこの人形を作った。
- 我が家の子供の教育は、今後世の中がどうなってもいいように、裸一貫でも生き抜けることを想定して行われた。
多くの成功した人たちが、この「裸一貫」から始めて大きな成果を上げているんだね。