「腹の虫が治まらない」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
腹の虫が治まらない
【読み方】
はらのむしがおさまらない
【意味】
怒りが抑えきれないことのたとえ。
腹が立って、しゃくにさわり我慢できないこと。
腹の虫を落ち着かせる方法を見つけるのも、一つの知恵やね。。
【語源・由来】
人の感情に関わることを虫によるものとして考えていることに由来。
腹の中にその虫がいて、怒りで暴れているとしている。
【類義語】
・腹が立つ
・腹の虫の居所が悪い
・頭に来る
・頭から湯気を立てる
【英語訳】
Cannot contain one’s anger.
「腹の虫が治まらない」の解説
「腹の虫が治まらない」という言葉は、怒りや不満が抑えきれない状態を表すんだ。ここで言う「腹の虫」とは、腹立たしい感情やイライラする気持ちのこと。つまり、何かに対して強い怒りや不満を感じていて、それがなかなか収まらない、静まらない状態を指すんだよ。
例えば、不公平な扱いを受けた時や、納得できないことがあった時に、「腹の虫が治まらない」と感じるかもしれないね。この表現は、ただ単に怒っているというよりも、その怒りが続いていて、なかなか落ち着かない状況をより具体的に描写しているんだ。
このような感情は、誰にでも経験があるものだろうから、この表現を使うことで、自分の感情をより正確に伝えることができるよ。また、この言葉を通して、相手に自分の感情の強さを理解してもらうことも可能になるんだ。
「腹の虫が治まらない」の使い方
「腹の虫が治まらない」の例文
- あんなにひどいことを言われたのだから、今更謝られたとしても腹の虫が治まらないよ。
- いつもはとても穏やかな彼が、あれほど怒るなんて、腹の虫が治まらないほどのことがあったのだろう。
- 姉は一方的に母に怒られたことで、理由も聞いてくれないなんて腹の虫が治まらないと言っていた。
- 一発殴らなければ、腹の虫が治まらないと、父に殴りかかろうとする兄を止めるのは大変だった。
- 結婚指輪を無くしたのに、ずっと黙って隠していたなんて、今更謝られても腹の虫が治まらない。
「朝からなにも食べていないので、腹の虫が鳴いている。」と言うが、
「腹の虫が治まらない」の「腹の虫」とは別の意味なので注意が必要。
「朝からなにも食べていないので、腹の虫が治まらない。」と、空腹の意味で使用することは誤り。
まとめ
生活をしている中で、怒らないという人はそれほど多くはないのではないでしょうか。
普段とても温和な人でも、怒ることはありますね。
また、自分が怒ることだけでなく、相手を腹の虫が治まらないほどに怒らせることのないように、気を付けなければなりませんね。
腹の中にいる虫が落ち着かない様子を使って、心の中の不満や怒りが抑えられない様子を表現しているんだよ。