【ことわざ】
下手の横好き
【読み方】
へたのよこずき
【意味】
下手なくせに、その物事が好きで熱心である事。
【語源・由来】
「横好き」とは、本筋(本業)からはずれていることを好むという事。
元々「横好き」とは、「本業ではないもの(横に逸れたもの)を好む」という意味で使われていました。現在では「横好き」という言葉は「下手の横好き」にしかほとんど使われないため、「横好き」だけで「下手なくせに夢中になっている」という意味を表すようにもなっている事が多いです。本来の使われ方としては、本業ではないものを好きで続けているが、上手ではないという場合に使用します。
【類義語】
・下手の馬鹿好き
・下手の悪好き
・下手の物好き
【対義語】
・好きこそ物の上手なれ
・好きは上手の元
・道は好む所によって安し
【英語】
・being crazy about something but being very bad at it
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「下手の横好き」の使い方
噂で聞いたけど、君はトランペットを吹けるらしいね。君の小学校からの友達が言っていたわ。
ああ、まあ一応ね。僕の父がジャズが好きで子供の頃から習っていたんだよ。
それは凄いわね!是非とも一度聞かせて欲しいものだわ。
いやいや、僕なんて所詮下手の横好きさ。吹奏楽部の人たちと比べたら対した事ないよ。
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「下手の横好き」の例文
- どんなに出来るといったって私のは下手の横好きですよ。やはりプロの方は次元が違います。
- 下手の横好きというように、どんなに苦手でも熱心に続ける物好きもいるもんだ。
- ぼくは趣味でピアノをしている。下手の横好きでまだまだ下手くそだけど、ピアノをひくのが大好きで、毎日仕事から帰ってから家で練習してる。
- 下手の横好きだなんてとんでもない。あなたの演技はとても素晴らしいものでしたので、もう少し自信を持った方が良いでしょう。
- 下手の横好きといわれようとも、私が好きでやっているんだから文句を言われたくないね。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくの上司は営業成績は悪いが、営業の仕事は好きらしい。まさに下手の横好きだ。」
この使い方は間違い。「下手の横好き」は、本業以外でしている人に使うことわざですので、本業の人には例え下手くそでも、「下手の横好き」は使いません。また基本的には自分に対して自虐的に使う事が多いことわざなので、目上の人に向かって使う場合大変失礼になるので、注意が必要です。