「下手の横好き」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
下手の横好き
【読み方】
へたのよこずき
【意味】
下手なくせに、その物事が好きで熱心である事。
うまくできへんでも、それが好きやったら、夢中になって取り組むんやな。能力が未熟でも、情熱があれば何でも楽しめるってことを教えてくれてるんやで。
【語源由来】
「横好き」とは、本筋(本業)からはずれていることを好むという事。
【類義語】
・下手の馬鹿好き
・下手の悪好き
・下手の物好き
【対義語】
・好きこそ物の上手なれ
・好きは上手の元
・道は好む所によって安し
【英語訳】
・being crazy about something but being very bad at it
「下手の横好き」の解説
「下手の横好き」っていうことわざはね、自分の本職や得意なことではないけど、それがすごく好きでよくやる、という意味なんだよ。
たとえば、本業は学校の先生だけど、休みの日にはいつもゴルフをしているとか、そういう感じだね。本職や本業ではないけど、好きでよくやっている趣味のことを指すんだ。
でもね、このことわざには気をつけないといけないことがあるんだ。それは、たとえ本業が苦手でも、そのことを生業としている人、つまりプロに対しては使っちゃだめだよ。それが「下手の横好き」の本来の意味なんだよ。
それから、「横好き」の「横」という字についてもちょっと説明するね。「横」という字には、「左右」の意味のほかに、「邪道」や「不正」などの意味もあるんだ。「本筋から外れる」、「直接関係のないこと」を指す言葉にも使われているんだよ。例えば、「横合い」、「横流し」、「横道」などという言葉があるね。だから、「横好き」は、本職や得意なことからちょっと外れた趣味のことを指すんだよ。
「下手の横好き」の使い方
「下手の横好き」の例文
- どんなに出来るといったって私のは下手の横好きですよ。やはりプロの方は次元が違います。
- 下手の横好きというように、どんなに苦手でも熱心に続ける物好きもいるもんだ。
- ぼくは趣味でピアノをしている。下手の横好きでまだまだ下手くそだけど、ピアノをひくのが大好きで、毎日仕事から帰ってから家で練習してる。
- 下手の横好きだなんてとんでもない。あなたの演技はとても素晴らしいものでしたので、もう少し自信を持った方が良いでしょう。
- 下手の横好きといわれようとも、私が好きでやっているんだから文句を言われたくないね。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくの上司は営業成績は悪いが、営業の仕事は好きらしい。まさに下手の横好きだ。」