【ことわざ】
引かれ者の小唄
【読み方】
ひかれもののこうた
【意味】
負けたり、失敗したにも関わらず、負け惜しみや強がりをいうことのたとえ。
追い詰められて、どうにもならないのに、強がって平気なふりをしていることのたとえ。
【語源・由来】
引かれ者とは、罪を犯し処刑のために処刑場へ連れていかれる者のこと。
江戸時代に、引かれ者が平気な振りを装って、小唄を歌うということが由来。
【類義語】
・負け犬の遠吠え(まけいぬのとおぼえ)
【英語訳】
Many a one sings that is full sorry.
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「引かれ者の小唄」の使い方
ともこちゃん、昨日はサッカーの試合を見に来てくれてありがとう。
健太くんは試合に出ていなかったみたいだけど。
たまには、後輩にレギュラーを譲ってあげたんだ。
健太くん、それは引かれ者の小唄のように聞こえるわ。
「引かれ者の小唄」の例文
- 彼は何事もなかったかのように高笑いしているが、あれほどの失敗をしているのだから引かれ者の小唄としか聞こえない。
- 先輩は強気で弁明しているが、引かれ者の小唄だろう。
- 有罪と判決を受けたにも関わらず、しらを切り続けているけれど、引かれ者の小唄だよ。
- 彼は、友人に恋人を奪われてしまっても、平気だと笑っていたけれど、引かれ者の小唄と聞こえる。
- 先日の生徒会選挙で、会長に落選してから、選挙制度に問題があったと言い始めるなんて、引かれ者の小唄にすぎない。
まとめ
正々堂々と勝負することは、とても素敵なことではないでしょうか。
せっかく勝負したにも関わらず、引かれ者の小唄のように負け惜しみをして強がりを言ったり、負けを認めなかったりすることは、とても往生際の悪いことではないでしょうか。
負けたり失敗したりすることは、悔しくて悲しいことですが、潔く負けを認めることも必要ではありませんか。
負けや失敗を認めて、次は勝ちや成功を手に入れることができるように、努力することが大切ですね。