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【匹夫の勇】の意味と使い方や例文(出典・対義語・英語訳)

匹夫の勇

「匹夫の勇」の意味(出典・対義語・英語訳)

意味
【ことわざ】
匹夫の勇

【読み方】
ひっぷのゆう

【意味】
つまらない男がよく見せるような、血気にはやるだけで思慮の足りない勇気、振る舞いのこと。「匹夫」は身分の卑しい男。また、教養がなくて道理にくらい、つまらない男のこと。

ことわざ博士
「匹夫の勇」という言葉は、思慮深さや計画性が欠けており、単に血気盛んなだけの浅はかな勇気を表す表現だよ。このことわざは、単なる衝動的で無謀な行動を批判的に指摘する際に使われることが多いね。

真の勇気は、冷静さと賢明な判断が伴うものだということを教えているんだ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「ちょっとしたことでカッとなって突っ走るだけの勇気」ってことやな。計画もなしに、ただ感情に任せて行動するのは、本当の勇気とは言えへんってわけや。真の勇気ってのは、状況をちゃんと考えて、賢く行動できることを言うんやね。

ただの血気盛んは、時に問題を大きくするだけやから注意が必要や。

【出典】
孟子が斉の宣王に言ったことば。「孟子・梁恵王下」に「夫れ剣を撫し疾視して曰く、彼悪くんぞ敢えて我に当たらんや」とあるのに基づく。

【対義語】
瓢箪から駒も出でず

【英語訳】
brute courage
Foolhardiness

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「匹夫の勇」の解説

カンタン!解説
解説

「匹夫の勇」ということわざは、中国の古典「孟子」に由来する言葉で、考えが浅い、ただ単に血気盛んなだけの勇気を表しているんだよ。これは、よく考えもせずに怒りや感情に任せて行動するような、浅はかな勇気のことを指す言葉なんだ。

例えばね、誰かがいじめられているのを見て、何も考えずに飛び込んで行ってしまうような行動は、勇敢に見えるかもしれないけれど、周りの状況をよく考えないで行動するから、結果的に問題を大きくしてしまうかもしれないね。そういう時に使う言葉が「匹夫の勇」なんだ。

このことわざは、ただ怒って力任せに行動するだけではなく、ちゃんとした理由や計画を持って行動することの大切さを教えてくれるんだよ。勇気も大事だけど、それをどう使うかがもっと大事ってことを伝えている言葉なんだね。

「匹夫の勇」の使い方

健太
あそこで喧嘩をしている二人がいるぞ。止めないと、周りの歩行者が危ないな。
ともこ
健太くん、あれは大人よ。危ないわ。あの二人を止めるだなんて匹夫の勇でしかないわ。
健太
大丈夫。あそこに防災用の水が入ったバケツがあるでしょう?あれを頭からかけて逃げるだけで、戦わないから大丈夫。ともこちゃんは隠れていて。
ともこ
その作戦も、安全だと思えないんだけど。大丈夫かしら。ちゃんと逃げ切れると良いんだけど。
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「匹夫の勇」の例文

例文
  1. 元気な若者である自分と、傷ついて弱っている相手との決闘の結果は、負ければ相手に二倍の勝利感を与えるわけだし、勝ったところで匹夫の勇と汚名をきせられるのが関の山だ。
  2. 聡明な道筋は、情に走ってこの不幸の上塗りをすることなく、一時も早く綺麗に抜けて不幸の度を和らげることにあり、匹夫の勇は卑しむべきことであった。
  3. 何事も、聡明に越したことはないが、私は、よほど頭がわるく自惚れ屋なのか、人の制止も聞かず大丈夫だと匹夫の勇で、泳げもしないのに深い川に飛び込み、たちまち溺れた。
  4. 彼らは、けっして、匹夫の勇にはやる者達ではないし、どんな場合にも、うろたえないだけの修養はある。
  5. 敵国の王は、匹夫の勇の持ち主なので、我が軍が到着すれば、必ず出戦しますから、戦ってとりこにすることができましょう。




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